mixiは死んだ

mixiのコミュニティの表示場所が右下に追いやられて4日たった。

「参加コミュニティの最新書き込み」の表示位置変更

ホーム中央エリアの表示から、ホーム右エリアの「おすすめ情報」の下へ表示位置を変更いたします。

ホーム中央エリアでは、ボイス(つぶやき)、チェック、日記、フォト、カレンダー、アプリなど友人(マイミクシィ)の更新情報(コミュニケーション・フィード)を表示いたします。

広告よりもニュースよりも見にくい場所で、さらに表示情報は変更当初は3件のみ(その後5件まで増加)。

mixiでは日記を書かず、コミュニティのチェックがメインという自分のようなユーザーには全く不便な変更だ。まさに「改悪」といってもよい。では。この「改悪」の狙いはなんだろう。

まず、mixiとしては、儲からないわりにサーバー負担のかかるコミュニティは縮小したいということなのではないか。事実、レイアウト変更以降、コミュニティの書き込みは明らかに廃れてきている。なるほど、さすが上場企業(棒読み)

次に、一等地とも言うべきセンター上部にボイス(つぶやき)、日記などをおいたことから、mixiはマイミクとの交流を活発化させようと意図していることがわかる。マイミクのボイスや日記にはすべてトップ画像が添付されるようになったのもその証左だろう。

「顔の見えないコミュニティ」から「顔の見えるマイミク」へ。SNSが目指すのはそんなにスケールの小さい場所だったのか。いまさらtwitterアメーバブログに対抗しようとしても遅い。顔が見えないままに「同好の士」が集まるコミュニティで有益な情報が取り交わされるというのがmixiの良さであったのに。少なくとも6年くらい前は。

その後、高校生までユーザー化するというmixiの拡大方針が打ち出され、コミュも乱立し、架空アカウントによる宣伝も多発。トラブルも絶えなかったようだ。こうしてコミュが運営の上での負担になってきたことは想像に難くない。アプリや広告のように儲かるわけでもないのに。

だからといって、「コミュにこそmixiの利点がある」と考えている僕のようなユーザーに何らの選択の自由も与えず、一斉にコミュを見にくくて狭い場所に追いやった。マイミクのつぶやきや日記だけを見てくれと言わんばかりに。もちろん情報として価値のあるつぶやきや日記もあろうだろう。でも、「このアプリですごいイベントがあった」というつぶやきとか、「あのニュース記事にとんでもないことが書いてあった」なんていう日記だけで、SNSが存在できるとは思えない。いや、僕もブログでそんなことばかり書いているわけだけど、より広い地平を期待してSNSを始めたようなものだ。

mixiは死んだ。僕にとって。いや、コミュニティを重視していた少なからぬユーザーにとってもそうだろう。「元のレイアウトに戻すよう」あるいは「コミュニティの場所を中央に選択できるよう」という機能要望がmixiに上がっているが、実現は望み薄だろう。mixiの経営陣が「つぶやき」「日記」「アプリ」を重視していることは明らかだし、その方針が変わらない以上、事態の好転は望むべくもない。