情に棹ささずに生きる

以前も引用したけれども、漱石の『草枕』の冒頭。

智に働けば角が立つ。情に棹させば流される。意地を通せば窮屈だ。兎角に人の世は住みにくい。

リアルな人を目の前にしたときに「情」に棹ささないということはかなり難しい。だが、流されないためには、意地を通すしかないのだろう。とても窮屈で、居心地の悪いものだとしても。