『ブギーポップは笑わない』の続編。対立する組織が登場したり、複雑に折り重なるキャラクターが登場する。全2巻の長編だが、中だるみなくぐいぐいと読ませる。
総じてサスペンスとしてよくできていると思う。しいて難点を探すと、大勢登場する人物の中で造形が十分でないキャラクターが存在するところか。つまり「この人って誰だっけ」とか「なんでこんなことをしているんだろう」と読みながら止まって考えてしまうことがある。だが、魅力的な挿絵がそれをカバーしている。
ブギーポップ・リターンズVSイマジネーター (Part 1) (電撃文庫 (0274))
- 作者: 上遠野浩平,緒方剛志
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ブギーポップ・リターンズVSイマジネーター (Part 2) (電撃文庫 (0275))
- 作者: 上遠野浩平,緒方剛志
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数あるライトノベルの中でも必読の名作と言えるシリーズだと改めて実感した。