やはり必読のシリーズだ〜『ブギーポップ・リターンズVSジェネレーター』

ブギーポップは笑わない』の続編。対立する組織が登場したり、複雑に折り重なるキャラクターが登場する。全2巻の長編だが、中だるみなくぐいぐいと読ませる。

総じてサスペンスとしてよくできていると思う。しいて難点を探すと、大勢登場する人物の中で造形が十分でないキャラクターが存在するところか。つまり「この人って誰だっけ」とか「なんでこんなことをしているんだろう」と読みながら止まって考えてしまうことがある。だが、魅力的な挿絵がそれをカバーしている。


数あるライトノベルの中でも必読の名作と言えるシリーズだと改めて実感した。