100円ショップから1000円ショップへ

100円ショップが登場したころは「こんなものまで100円なのか」というサプライズがあったものだが、いまとなっては私達の生活にすっかり溶け込んでしまい、何か買う必要があるものが出てくると「もしかしたら100円ショップで売っているかもしれない」と、とりあえず考えるまでになっている。で、実際に100円ショップに足を運んで、お目当てのものを取り扱っていなかったり、あるいは置いてあったとしても質的にとても満足できないレベルだったりすると、失望を感じたりすることも増えている。100円ショップは、いまや私達にサプライズを与えることも、満足を与えることも少なくなってしまったように思う。

そこで、というわけではないが、1000円ショップが登場した。正確にいうと、税込みで1,050円の雑貨店「salut!」である。"salut!"というのは、フランス語で「やあ」といった程度の軽いあいさつであり、センスのいい品がカジュアルに、リーズナブルな価格で気軽に楽しめるように、との意味が込められているようだ。経営は、300円ショップとして名高い「3COINS」を出店している株式会社パル(東証二部上場)。

店内は、シンプルでナチュラルなデザインの雑貨・家具が所狭しと並べられている。食器や調理器具はもちろん、クッションカバーやカーテンなどのファブリックもあれば、CDラックやフォールディングテーブルなどのちょっとした家具もある*1。デザイン性の高い掛時計やスポットライト、バードケージ(鳥かご、添付の写真を参照)など部屋のインテリアのアクセントになりそうな遊び心の感じられるものも置いてある。低価格帯の商品に限っては「Franc Franc*2も危うし、といったプレーンかつ品位を感じさせるデザインの魅力的な商品を揃えている。

今日は、観覧車型のCDラック(21枚収納可能)やクッションカバーなど6点を買った。衝動買いしそうになったバードケージは、さんざん迷ったあげく結局今回は買わなかった(鳥を飼っているわけではないし)。しめて6,300円。100円ショップで買い物するよりも当然高くつくが、満足度はずっと高い。単価の安さに惹かれてつい買いすぎて持ちきれなくなってしまっても、700円で配送もしてくれる。店舗は、今のところ、今日私が行った池袋店(サンシャインシティ内)と横浜赤レンガ店の2店舗しかないが、これから増えて行きそうな気がする。

「salut!」のサイトは、http://www.palgroup.co.jp/salut/index.html

*1:家具類の多くは組み立て式であるので注意。

*2:経営母体はJASDAQ上場の株式会社バルス。