アキハバラ@DEEP読了

石田衣良先生にサインしてもらった『アキハバラ@DEEP』をようやく読了。

基本的には著者の代表作とされる『池袋ウエストゲートパーク』と同様、何人かの青年(含む女性)がある街で出会い、その街で自己実現のできる道を見出し、それを実現していく過程で悪と衝突し…というような話。ただ、今回は、舞台がアキハバラで、出てくるのがみなオタクというだけである。

冒頭、ある事件がきっかけとなって、彼らは「クルーク」というソフトを開発することになるのだが、その開発ソフトをめぐってストーリーが展開していく。小説を読みなれた人なら、もしかしたら、途中である程度、話の展開が読めてしまうかもしれない。

だが、最後まで読んでいくと小説の構造という点で予想しなかった驚きが味わえる。また、ストーリーとしても純粋に感動を味わうことができる。読了した今、とりあえず、こう言いたい。「クルーク、最高!」

アキハバラ@DEEP