「アイドルのすゝめ実行委員会」が、AIS、フィロソフィーのダンス、sora tob sakana、ヤなことそっとミュートの4組を集めたフェスを開催した。
AIS(16:30-17:00)
8人のフルメンバーでトップバッターでの出演。
歌やダンスのパフォーマンスに安定感が出てきたのと、「楽しませたい」というメンバーの意識が強く出るようになってきた印象。
去年の6月にお披露目されてまだ1年経っていないが、こういう楽曲派の集うフェスでも見劣りするということがないんじゃないかと思う。
レパートリーも20曲に増え、セトリにも幅が出てきた。
"橋本麗愛曲"の「スイマー」、"栗原舞優曲"の「Kiss!」の温かさもいいし、「お受験ロッケンロール」で隣の観客と肩を組むのも楽しかった。
(セットリスト)
1 スイミング
2 ドキッ!こういうのが恋なの?
3 お受験ロッケンロール
4 Over The Future
MC
5 Kiss!
6 それだけなんだけど
7 Wanna be your girlfriend
フィロソフィーのダンス(17:00-17:40)
黒衣装で登場し、「アイドル・フィロソフィー」で始まるという、アストロホールでのワンマンを彷彿とさせるオープニング。
アルバム『Funky But Chic』所収の曲を中心にしながら、「バッド・パラダイム」や「ライク・ア・ゾンビ」など音源になっていない新しめの曲もきけて、魅了されるステージ。
(セットリスト)
1 アイドル・フィロソフィー
2 VIVA運命
MC
3 DTF!
4 コモンセンス・バスターズ
5 熱帯夜のように
MC
6 バッド・パラダイム
7 アイム・アフター・タイム
8 ライク・ア・ゾンビ
sora tob sakana(17:40-18:20)
「海に纏わる言葉」から寺口夏花の「sora tob sakana始めます」、そして「夜空を全部」という定石のオープニング。
自己紹介に続き、れいちゃんが「今日の出演者は私得なんですよ」とMC。
フィロのス、ヤナミューは2マンで共演しているし、2階の関係者席で見学しているAISとは一緒に写真を撮ったと。
観客が一斉に2階を振り返ると、なっちゃんが「見ちゃダメ」と注意したの面白かった。
後半は、「広告の街」から始まり、「夜間飛行」「tokyosinewave」とクールで新しい曲を連発。
最高にかっこいいな、オサカナ。
最後に披露した「透明な怪物」。
心が洗われるような合唱曲だが、純粋無垢なものを喪失する悲しみも感じさせた。
オサカナのジュブナイルな世界観は唯一無二だと改めて思った。
(セットリスト)
0 海に纏わる言葉
(「sora tob sakana始めます」寺口夏花)
1 夜空を全部
2 Summer Plan
3 魔法の言葉
MC
4 広告の街
5 夜間飛行
6 tokyosinewave
MC
7 夏の扉
8 透明な怪物
ヤなことそっとミュート(18:20-19:00)
トリはヤナミュー。初見。
アイドル楽曲というよりはガレージロック/ポストロック系で、アップテンポもミドルテンポもあるが、基本的にはダウナー。
そこに純白の衣装で歌って舞うメンバーの姿は世俗から超越している感じがあって、巫女っぽいというか、どこか神かがって見えた。
フロアは、圧縮あり、リフトありということで、かなり熱い感じ。
聞けば、ベルハーあたりから流れてきたオタもいるようで、なるほど少し通じる部分もあるかもしれないと納得。
物販・特典会(19:00-20:00)
まずはAISへ。
僕「れにゃあ隊に入りたいんだけど」
橋本「いいですよ(笑顔)」
僕「ホント?」
橋本「はい。他のところに行かなければ(微笑)」
僕「そ、それは…」
橋本「見てますからね(暗黒微笑)」
ということで、他のところの特典会には行かず。
れにゃあ隊に入りたいぉ…
ということで、「アイドルのすゝめ」。
楽しくてかわいいAIS→ファンキーでライブ巧者のフィロのス→文学的な表現で迫るオサカナ→内面を抉るポストロックのヤナミューという個性豊かなアイドル達のライブを満足いくまで味わって満足できた。
楽曲派()向けのフェスとして好企画だったと評価したい。