プレステ3の発売延期のダメージ

部品供給が間に合わないのではないかと囁かれていたプレイステーション3(PS3)だが、ついにSCEから正式に発売延期が発表された。

SCE、「PS3」の発売延期を発表

 ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)は15日、次世代家庭用ゲーム機「プレイステーション3(PS3)」を11月上旬に発売すると発表した。当初予定から半年遅れとなる。任天堂次世代ゲーム機と発売時期が重なる可能性もあり、早期普及を目指す戦略に狂いが生じかねない。ゲームソフト会社の業績などにも影響は波及している。
日本経済新聞

11月上旬ということは、今年のクリスマス商戦で任天堂次世代ゲーム機と真っ向勝負となる。これで、当初は5月発売で機先を制すつもりだったソニー側の戦略は大きく狂ってしまった。

一方の任天堂は、ここにきてDSやDS Liteの好調で波に乗っており、次世代機でもDSシリーズとのリンケージを打ち出してくるだろう。大増産中のDSのユーザーはこの半年で相当増えるだろうから、ソニーにとっては大きなハンディキャップを背負った苦しい戦いになることが予想される。この半年の延期のダメージは、見かけよりもずっと大きい。