AKB48の4年ぶりの全国ツアー「楽しいばかりがAKB!」が始まった。
今回は、新曲「サステイナブル」に大抜擢された矢作萌夏の所属するチームKの公演を観に行ってきた。
「チーム込山」とも言えるチームKのライブは、ダンスを前面に出したクールな楽曲多めで始まる。
運動量の多さ、フォーメーションが美しいダンス、緑のキンブレを振ってコールを送る客席との一体感。
「ああ、これがチームKか」と思う。
ユニット曲に入ると、表現の幅がぐっと広がる。
矢作萌夏の入った「波乗りかき氷」は、フリフリのアイドル衣装で、カワイイ系のオーラが出まくり。
「涙の表面張力」ではクールな中に大人の魅力を感じさせ、峯岸みなみと小田えりなのデュオ「またあなたのこと考えていた」では、圧倒的なまで歌唱力に心を動かされた。
観客が参加する「ジェスチャーゲーム」や、2名の研修生のQAコーナーなど、MCや企画ではまさに「楽しいばかりがAKB!」という感じの雰囲気が流れる。
衣装を替えての終盤。
「偉い人になりたくない」ではメンバーが客席に出てくる演出があり、2階席の通路まで一体感に包まれる。
「言い訳Maybe」「希望的リフレイン」「大声ダイヤモンド」「前しか向かねえ」と、アンセムを4連発でもう盛り上がりしかない。
観客席のファンの掲げる緑色のキンブレが会場を美しく演出する。
僕は、ライブの最初の方は、矢作萌夏の弾ける青春感に目が釘付けになっていた。
だが、次第に「チーム込山」の醸し出す熱さと一体感に引き込まれていった。
メンバーとファンのシンクロも凄く、体育会的なストイックさはある意味で「清潔感」をも感じさせた。
アンコールは、Tシャツとショートパンツに着替えたメンバーが登場し、「転がる石になれ」「僕にできること」「To be continued.」の3曲を連続で披露。
時代の流れが48Gに対して順風とは言えない中、この3曲を並べてアンコールで披露したことの<意味>は、僕にも十分すぎるくらい感じられた。
過去の名声に甘んじることなく、チームKの持ち味であるパフォーマンスをひたすら追求する姿を見せることで、ファンに喜んでもらう、AKB48はまだ終わらない、とでも言わんばかりに・・・
アンコールの最後の挨拶では、矢作萌夏も、キャプテンの込山榛香も、涙をたたえながら想いを伝えていた。
メンバーのプライドと意地を感じさせる良い公演、いや、凄まじい公演だった。