いまさら「ソニーショック」はないだろう

ソニーが赤字拡大で、無配になる」と日経が一面トップで報じた。

業績不振、決算の下方修正は、いまやソニーのお家芸だと思っているので、「ああ、まただよね」という感じでそれ自体を叩く気になれない。

だが、これにニュースバリューがあると考えて、一面トップで報じる日経の感覚のズレの方を問題視したい。

かつては、株価指数にも高い比率で組み込まれていたり、他の銘柄へも連想売りを波及したりということで、「ソニーショック」と言われたこともあったが、いまはもうその姿はない。

存在感の乏しい企業の業績悪化をおおげさに報じる日経は、最近のその他の報道スタンスとも合わせてみると、「アベノミクス失敗」という印象操作を行いたいように見える。