たぶん最高傑作―『007 ゴールドフィンガー』

007映画の第3作『007 ゴールドフィンガー』を鑑賞。

第二次世界大戦後、USドルは金との兌換を行っており、世界経済の秩序の根拠は、米国の金の貯蔵だった。このシステムの脆弱性に目を付けた、富豪のオーリック・ゴールドフィンガーは、自らが金を蓄えるとともに、米国連邦政府の保管する金を放射能で汚染する計画を立てていた。この計画を察知した007はCIAの盟友フェリックス・ライターらと協力して、計画の阻止に立ち向かおうとするが…。

初のボンドカーとしてアストンマーチンDB5が登場。最新作『スカイフォール』ではビンテージモデル扱いされていたが、この作品では現役最新鋭として大活躍。

ボンドガールのプッシー・ガロアは、頼れる姐さんというイメージ。露出度に頼らずクールにアクションを決め、飛行機の操縦も上手い。名前だけがちょっと残念ではのあるが。

敵役としては、ゴールドフィンガーのボディガード的存在のオッド・ジョブが不気味な存在感。奇抜な武器を使うにもポイントだが、あのにっこり笑って攻撃するあたりが、「何を考えているのか分からない」怖さがある。演じているハロルド坂田は、オリンピック銀メダリスト。

ということで、プロットも練られていて、見せ場も盛りだくさん。個人の意見だが、前作『ロシアより愛をこめて』を上回る傑作。ということは、実質的にはシリーズ最高傑作になるのではないかと思う。

ゴールドフィンガー [Blu-ray]

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