愛機のGR DIGITALのファームウェアがRICOHからリリースされた。発売から一年を経過してなお「無料」のファームウェアを提供して内容を熟成させるというこのメーカーの姿勢は素晴らしいと思う。
さて、今回のファームウェアの内容は以下の通り。
- RAW撮影時、同時記録のJPEG画像サイズが設定変更可能
- アスペクト比「3:2」での撮影時に「NORMAL 8M」を追加
- よりきめ細かいオートブラケット撮影が可能
お知らせ | リコー公式ブログ GR BLOG | Ricoh Japan
いずれもかゆいところに手が届く変更だが、個人的には、3点目のオートブラケットの刻み値を細かくできるようになったところがうれしい。これでオートブラケットを活用する機会が増えるだろう。そうなると、いままでのざっと3倍はメディアを使うことになるが、そこで2番目に追加されたファイルを軽くする設定が生きてくる。実に練られたファームアップだと思う。
また、ひっそりと「マクロ撮影時のAF精度向上」も盛り込まれているが、実はこれが最大のヒット。いままではマクロ撮影の場合、体感では「ジー、ジー、ジー、カシャ」という合焦テンポだったが、これが「ジー、ジ、カシャ」というようにスピードアップ。しかも、ピントがすっきりと合っている。GR DIGITALのマクロは1cmまで寄れるのが売りだが、AFが迷うということがなくなり鬼に金棒。実に気持ちがよい。
発売から一年を経過。その間に他のカメラメーカーは何回もモデルチェンジを繰り返しているが、私はこのGR DIGITALをまだまだ買い換えるつもりはないし、その必要もない。