バトル・ロワイアル

佐世保の女子小学生による同級生殺人、新宿の女子中学生による幼児突落しに続いて、新潟で小学生が同学年の児童に包丁で切りつけるという事件が起きた。

そこで、というわけではないが、これまで避けてきた『バトル・ロワイアル』の映画を観賞。クラスメイトの描写が浅いのは時間の関係で止むを得ないのだろうけど、総じて「単なる娯楽映画」だった。(ヤクザ映画とは違って)殺し合いが美化されているとも思えないし、まして奨励されているようにも見えない。全体としては「不条理」が残るだけだと思う。

俳優陣についてだが、何と言ってもこのころの藤原竜也の美少年振りは凄いと再認識。あと、三村役の塚本高史も知性と執念を感じさせ、最高にクール。女優は、柴咲コウはもう少し役に入り込んで、内面に秘めた狂気を体現する演技を見せて欲しかった。栗山千明は、透明感のある孤高な存在感と美少女の儚さが同居している不思議な魅力があった。ヒロインの前田亜紀は、…コメントのしようがない(タレントとしては嫌いではないけど)。

社会への影響という点については、とりあえず『バトル・ロワイアルⅡ』も観てからもうちょっと考えようと思った。