昨日今日明日通いつめました
季節越えました エコなバッグまで買いました
(KAN「REGIKOSTAR ~レジ子スターの刺激~」)
僕がアイドルネッサンスの魅力を知ったのは、2014年のAKIBAカルチャーズ劇場での新人公演。
彼女たちは全6回の新人公演で優勝し、10月からの隔週の定期公演を勝ち取った。
カルチャーズでのソールドアウトを連発した後、舞台を恵比寿ガーデンプレイスに移して定期公演を続けた。
そこから、恵比寿LIQUIDROOM、TSUTAYA O-EAST、Zepp DiverCityとハコを大きくしてのワンマンや、全国ツアーや2マンライブが開催され、いつの間にか定期公演の機会は途絶えていった。
定期公演が最後に開催されたのは去年の1月だったから、それから14か月ぶりのレギュラー公演が新宿ReNYで行われた。
この日を待ちかねたファンも多かったのか、キャパ800のReNYはほぼ満員。
入場すると開演待ちの間、ずっとThe Beatlesの曲が流れる。
最初の曲は「星のラブレター」。「君に会いに行くよ」の歌詞が染みる。
感謝を表す「ベステン ダンク」の後、メンバーの自己紹介。比嘉奈菜子と南端まいなからは、先月17歳の誕生日を迎えたとの報告があった。
新曲は「Raspberry」(TRICERATOPS)。
クールでセクシーなダンスで、アイドルネッサンスの魅力が広がるような楽曲。
17歳になったばかりのまいなとなっこのスペシャルな振り付けでファンを沸かせた「17才、そして「BANZAI」に続いて、メンバーの企画コーナーは合唱。
アイドルネッサンスの合唱コンクール、「ルネコン」との紹介。
ピアノ伴奏に、ボイストレーナーでもお世話になっている杉浦良美さん。美しい女声ハーモニーで、「翼をください」「手紙 ~拝啓 十五の君へ~」の2曲を披露。
聖職者のような衣装とも相まって、尊い讃美歌のように聞こえてきた。
続いてもメンバーの企画コーナー。
新井乃亜、比嘉奈菜子のプロデュースによる演劇付の「REGIKOSTAR ~レジ子スターの刺激~」。
あらちゃんが扮する主人公が、レジの女の子に次々に惚れては振られるというコメディ。
メンバーのいつものキャラとは違う顔を引き出したなっこのプロデュース力にも舌を巻いたが、出ずっぱりでコミカルな演技を見せたあらちゃんの才能が光った。
演劇パートは30分近くにも及び、さながら「劇団アイルネ」の様相だった。
終盤は、「愛はおしゃれじゃない」「Yeah!Yeah!Yeah!」と去年初披露の曲を続けた後、2014年の新人公演でピンクのつなぎの衣装を着ての初披露が強烈だった「PTA〜光のネットワーク〜」を。
冒頭のセリフパートでは、野本ゆめかが「先生! もうすぐアイドルネッサンスのライブも終盤、最後らへんですね!」と叫ぶ。
この「最後らへん」のおおらかさが実にゆめからしいし、定期公演ならでは雰囲気を醸し出す。
最後の曲は、タオルではなく、手を回す曲「手を打ち鳴らせ‼︎」。
告知では、4月2日のWWW Xでのレギュラー公演で、小出祐介の手による初のオリジナル曲が初披露されると発表された。また、3月20日には、Zepp DiverCityでのワンマンのBlu-rayのリリイベが渋谷タワレコのCUTUP STUDIOで行われるという発表もあった。
メンバーが退場してから会場の熱が冷めずアンコールを望む空気もあったが、既に時計は20時を15分くらい回っていたところ。特典会実施まで入れると、これ以上ライブの延長は無理な状況。その空気を読んで運営の照井さんがアナウンスで謝辞を伝えた。
定期公演は、クオリティの高いライブに加え、ピアノ伴奏での合唱や、楽曲の世界観を演劇にした企画コーナーで、メンバーの自主性と創造性と個性を存分に味わえた。
勝負ワンマンや対バンとは違って、温かくてアットホームな雰囲気も定期公演ならではだと思う。
やっぱり定期公演って必要だよな―そう思わされた久しぶりのレギュラー公演。
「昨日今日明日」とアイドルネッサンスのライブに通いつめていた頃のことを思い出させてくれた。
(セットリスト)
1 星のラブレター
2 ベステン ダンク
MC
3 Raspberry/TRICERATOPS(初披露)
4 17才
5 BANZAI
MC
6 翼をください*
7 手紙 ~拝啓 十五の君へ~*
(*合唱:ピアノ杉浦良美)
MC
8 REGIKOSTAR ~レジ子スターの刺激~」(演劇付)
MC
9 愛はおしゃれじゃない
10 Yeah!Yeah!Yeah!
11 PTA〜光のネットワーク〜
12 手を打ち鳴らせ‼︎
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