さっきまで当たり前だった景色が輝いて―sora tob sakana 2周年ワンマン「境界線上のサカナ」@渋谷WWW

さっきまで当たり前だった
景色が輝いて
魔法の言葉 空にあふれ出してく
sora tob sakana「魔法の言葉」)

sora tob sakanaとは

渋谷WWWに行ったら、大勢の知り合いが集まっていた。

何かの魔法にでもかけられたように。

こんなライブはめったにない。

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楽曲派のほとんどが集まっていたsora tob sakanaの2周年ライブについて、今更このブログで何かを説明する必要などない。

「凄いライブだったね」

これで十分だ。

sora tob sakanaの2周年ライブはそれくらいの衝撃だった。

sora tob sakanaのことをよく知らないという人には、「一度MVを見てください」としか言えない。

  • 「夜空を全部」(2015年)


sora tob sakana/夜空を全部(MV)

  • 「魔法の言葉」(2016年)


sora tob sakana/魔法の言葉(MV)


これ見て何も思わないのなら、まあ、それは仕方ない。感性は人によって違う。
これ見てピンと来たら、すぐに現場に行った方がいい。ライブはもっと凄い。

ということで、2周年ワンマン。

渋谷WWWソールドアウト

渋谷WWWは当日券もソールドアウトし、文字通りパンパン。

僕は、2段目の最前列という眺めのいいポジションで観賞する幸運に恵まれた。

ステージのスクリーンに動画が流れ、OPSEでメンバーが登場。
寺口夏花の「sora tob sakana 始めます」でライブスタート。

ファーストシングル「夜空を全部」から「新しい朝」、「Summer Plan」、セカンドシングル「魔法の言葉」、「Moon Swimming Weekender」、「My notes」、「DASH!!!!」と有名曲を多めに入れた前半のセトリ。

「DASH!!!!」のコールでは「オーエーオー!オーエーオー!」とファンも肩を組んだコール。

ここまででメンバーは一度退場。

スクリーン上では、2014年のオーディションの動画、2015年の自己紹介の動画、2016年の振り返りの動画が順に流れていく。

若い。

今も平均年齢14歳だから若いのだけれど、オーディション当時の「幼さ」は後退し、今は覚悟を決めたような表情をしている。

今日初披露の純白の新衣装に着替えたメンバーが再登場。

最新型のオサカナ「広告の街」でライブ再開。

背景のスクリーンに歌詞の一部をモチーフに取り入れた動画が流れて、楽曲の世界観とシンクロする。

後半は個人的にはあまり聞いたことのない曲が多い印象。

「まぶしい」、「帰り道のワンダー」、「ケサランパサラン」、MCで新衣装にまつわるエピソード紹介を挟んで、「夢の盗賊」「おやすみ」、そして最後の曲は「夏の扉」。

アンコールの光景

メンバーが退場すると、満員のWWWには「アンコール」の歓声が響き渡る。

原点に返るような白のTシャツ+青のボトムス衣装。

WWW一杯に広がったブルーのサイリウムに包まれて登場したメンバーはほぼ直立不動で「海に纏わる言葉」を聞かせる。

そして一人ずつ挨拶。

トップバッターの山崎愛が「今日はありがとうございました。今のsora tob sakanaのすべてを出せたライブになったと思います。これからも応援よろしくお願いします」とキレイにまとめる。

続く神﨑風花は「この活動を続けてきて本当によかったと思えた。これ言っちゃうと泣きそうなんですけど(涙声)、いつも応援してくれているお母さん、お父さん、メンバー、スタッフ、そしてファンのみなさんがいなかったら続けてこられなかった」と言って涙をを流す。

そして風間玲マライカ。「今日はいい景色を見ることができた。ここから先、もっと上を目指していい景色を見たいんです。終わる前にたくさんの人に知ってほしいんです。売れたいんです!」と明るくポジティブに心情を吐露。

最後にリーダーの寺口夏花が「最初WWWって聞いたときはこんなに埋まるとは思っていなくて。来るの3人くらいかなって。いや、会場の3分の1くらい埋まって「オサカナ、WWWでやった!」ってなるのかと思っていたけど、まさかソールドアウトで…」と本音を語る。

ここで最初にコンパクトにまとめた山崎愛が「私ももっと言いたいことが出てきたので付け加えてもいいですかね?」とたまらず差し挟む。

「今日、こんなにいい景色を見せてもらった。これから先、今度は私たちが、ファンのみなさんにいい景色を見せたい」

胸を打たれた。

メンバーの挨拶にストレートに胸を打たれた。

最後に「クラウチングスタート」。

ステージと客席の一体感を感じられるライブって、実はそれほど多くはない。
多くのライブは「予定調和」の演出の中で同じ体験を共有している。
あちこちのライブに行けば行くほど、そういう「筋書」をなぞっているのが見えてきてしまいがちだ。

だが、今日のオサカナのライブは、心の底から会場が一体になって感動を分かち合えたと思えるものになっていた。

さっきまで当たり前だった
景色が輝いて
魔法の言葉 空にあふれ出してく
sora tob sakana「魔法の言葉」)

今夜、sora tob sakanaは魔法の言葉で僕をとらえ、新しい世界を見せてくれた。

おまけ

終演後、ファーストアルバムの限定盤を購入し、ワイドチェキで全員ショット&全員サイン。
特典会でもいい思い出ができたよ。

あーりーがーと!

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(セットリスト)

1 夜空を全部
2 新しい朝
3 Summer Plan
4 魔法の言葉
5 Moon Swimming Weekender
6 My notes
7 DASH!!!!
8 広告の街
9 まぶしい
10 帰り道のワンダー
11 ケサランパサラン
12 夢の盗賊
13 おやすみ
14 夏の扉
(アンコール)
en1 海に纏わる言葉
en2 クラウチングスタート