NOVA問題に思う

悪評高いNOVAもついに会社更生法を申請し、いわゆる「倒産」に至った。給料未払、怪しげなファンドからの資金調達の動き、監査役そして取締役の辞任と、「つぶれる会社」の末期的症状を辿っていたわけだが、これで一段落となった(しかし、外国人労働者が大半を占める状況で、労働債権の支払が実務上どうなっていくのか興味深い)。

NOVAには以前から怪しい評判があったわけだが、企業は資金繰りが回っている限りは倒産しない。今回は信用不安から資金繰り悪化を来たしたわけだが、実際の業績は相当悪かったのだろう。真実の営業キャッシュフローがどうであったのか、やがて更生管財人によって明らかにされるだろうが、疑いの余地なく大幅な赤字だろう。

だが、この手の企業はNOVAだけではない。派手なCM、積極的な店舗展開、割安な前売り券の大量販売等、他の消費者向けの業界に同じような会社があることに気付くだろう。以前は、エステ業界で似たような倒産事例があったが、次に危ないのはマッサージ業界かなあと思う。くれぐれも「おトク」なクーポンを買わないように気をつけないと。