docomoの2009年冬春モデルが出揃った。このモデルから機種名の末尾が「B」に。自分としては今使っているT-01Aを買い換える予定は全くないけれど、これまでと同じようにとりあえず市場動向を含めて、ウォッチ。
＜STYLE＞
- F-02B…F-08A後継。「ジュエリー防水」モデル。「香りが持ち運べる」という点でも若い女性がターゲット。
- N-01B…N-08A後継。カテゴリはSTYLEながら、実力はPRIMEクラス。今回「01」ナンバーを背負い、名実ともにNのフラグシップモデルになったと言える。男女問わず幅広くお勧め。
- N-03B…ナチュラルデザイン＆防水。GPSやGSMがない廉価版で、ポジション的にはN-03Aに近いが、ブランドとのコラボもなし。ちょっと地味なモデル。
- P-02B…P08A後継。Dの系譜に連なるスライドモデル。ようやくタッチパネル搭載か。ピンクとかグリーンとか相変わらず女性向けのカラーが秀逸。
- SH-02B…シンプルなデザイン、バランスの取れた性能・機能、豊富なカラバリということで、SH-02Aに近いか。癖はないがあえて選ぶような特徴も乏しい。
- SH-04B…「Q-pot.」の甘くとろけるチョコレート携帯。性能的には海外3Gのみでやや見劣りするが、ドコモとしては珍しい遊び心のある機種。しかし、外見のインパクトが強いので、持つ人を選ぶか。
- SH-05B…Seventeenモデルがプロデュースしたモデル。色はなんと「ゆるかわピンク」「やんちゃピンク」「オトコマエピンク」の３色全部ピンク。これほどターゲットの明確な機種はあまりない。
- L-01B…iモード対応が弱い。「タッチボード」なるUIは面白そうだが、積極的に選ぶようなモデルではない。
- L-02B…これもiモード対応が弱い。雰囲気は少し前の日本メーカーのモデルに近いが、個性は乏しい。
- L-03B…外見はSH-02Aに似たテイスト。STYLEで唯一「おサイフケータイ」非対応。これを選ぶユーザーっているのだろうか。
ということで、STYLEはN-01B最強！と思う。
＜PRIME＞
- F-01B…どこからどう見てもF-01Aの正統な後継モデル。1220万画素のカメラも防水性能もFのフラグシップにふさわしい性能。F-01Aで不満の多かったワンセグの感度について、どの程度改善されたのかというところは知りたい。
- F-04B…外観はF-03A、F-09Aの系譜だが、スライドではなく「セパレート」となった。このスタイルは世界初ということで、メーカーの挑戦は評価したいが、安定性や耐久性では不安が残る。
- N-02B…N-01A、N-06Aと続けてきた「T-STYLE」モデルは廃止され、無難な二つ折りになった。STYLEシリーズ唯一の無線LAN接続対応というところは従来モデルを継承。ただ、残念なことに内容の充実が外観に表れていない。
- P-01B…P-01A、P-07Aの系譜。「VIERAケータイ」「Wオープンスタイル」は不変だが、ヒンジ部改良によりディスプレイは3.3インチまで大型化。デザインも洗練され、完成度も高まった。PRIMEで唯一タッチパネル不搭載だが、それを除けばかなりの充実度。
- SH-01B…SH-01A、SH-06Aに連なるモデル。SHの「サイクロイド」もフラグシップから廃止され、Nの「T-STYLE」と同じ運命となった。デザインはすっきりしている。CCD・1210万画素のデジカメ性能をアピールするが、F、Nより10万画素だけ少ないのが謎。
PRIMEはさすが各メーカーの技術が惜しみなく注がれていてどれを選んでも「ハズレ」はない。防水で選ぶならF-01B、無線LAN接続で選ぶならN-02B、ワンセグ視聴ならP-01B、カメラならSH-01B、そしてコンセプトの新規性ならP-04Bというところか。
＜SMART＞
- F-04B…F-04A後継のスリム防水。前モデルで非対応だったGSMにも対応し、ようやくビジネスユースにも耐えられるようになった。しかしこの「就職祝いのボールペン」みたいな外観はなんとかならないものか。
- P-03B…あえて言えばP-04A後継的なスリム携帯。ただし、キーは押しやすいタイプになっている。Bluetoothが省かれているのも残念。「スリム」という以外に目立った特徴がないのが弱い。
ということで、SMARTはビジネスの場に似合うものの、個人的にあまり欲しいとは思えない。
＜PRO＞
- SH-03B…SH-04A後継。前機種で最大の問題点だったQWERTYキーの使い勝手が大幅に改善された。「スマートフォンには興味あるが、iモードやおサイフケータイから離れられない」というユーザーには魅力的だと思う。
- SC-01B…ドコモ初のサムソン電子モデル。しかし、どうしようもなくBlackBerryモドキで、あえてこれを選ぶものではないと思う。
PROとしては目を引くような新モデルはないと思う。
