多くのグループで卒業・解散の発表が相次いだ2018年のアイドルシーン。
Fullfull Pocketの2018年もオリジナルメンバー2名の卒業で始まったのだが、その後3名の新メンバーを加えた新体制移行が大成功。
新曲発表のペースも衰えず、ミニアルバムもリリースし、東名阪でツアーを敢行中。
ツアー「Pop Classic LILVE TOUR 2018-2019」も名阪を成功させて今日は東京。
からっと☆時代からの思い出の詰まった表参道GROUNDでの開催となった。
チケットは前売りでソールド・アウト。
スペシャルサポーター多田慎也とのコラボとか、宇敷陽南の高校受験休業前のラストとか、<物語>に富んだ公演ではあるが、それにしても表参道GROUNDを一杯にするとは、今のフルポケには勢いがある。
ライブは、OPSEでメンバーが登場し、「流星Flashback」「今を生きる」と、マイナー調のロックテイストの曲でスタート。
「ああ、今のフルポケかっこいいな」
何よりもまずそんな感想を抱いてしまう。
自己紹介の後、「カンフー乙女」「きみがだいすき♡」「ときめきマフラー」「flower flower」。
格闘系のハードモードから、「だいすきだよ」のセリフのあるスイートモード、そして華のある「flower flower」。
かっこいいだけじゃない。かわいくて、美しい。
要は、それってアイドルの王道。
そして、ライブは客席も振りコピ、コールを自由に楽しんでいる。
これって最高では?
そう思ってしまう。
事前にSNSでファンから募った質問を宇敷陽南がぶつける。
「好きな食べ物は」
「朝起きたらまず何をする」
「曲作りの苦労は」
などベタな質問が続く中で僕が感動したのはこれ。
宇敷「ではファンの方からの次の質問です。多田慎也さんにとってフルポケとは?」
多田「夢、ですね」
宇敷「あの、どうして夢なんですか?」
多田「まず、夢を見ているみたいなステージ。そして、音楽人として夢を託したい」
宇敷「おー!」
多田慎也が夢を託してるフルポケ。
エモい。
そんな多田慎也のピアノの演奏に乗せて、アコースティックバージョン。
「東京少女」「光」そして、明日がクリスマス・イブということで「クリスマス・イブ」(山下達郎)。
リーダーにしてエースの石井の歌声の素晴らしさには磨きがかかっているが、その他のメンバーもすごく成長している。
ソロパートの声量にも目を見張ったが、ハモリの美しさに感動。
「光」では思わず涙が流れてきた。
宇敷の小さな身体から出てくる大きな声量、広瀬の感情を込めた表現力、桜木の繊細で透き通った声、そして角田の伸びやかなボーカル。
色々な発見があった。
多田慎也を見送った後は、ダンスタイム。
四つ打ちのビートに乗せて、最初に宇敷・角田ペア、そして石井・広瀬・桜木トリオ。
「曲の良さだけではない」
「ボーカルの美しさだけでもない」
そう、アイドルは総合芸術。
ボーカルがなくても独自の世界を感じさせるダンスに目を奪われっぱなしだった。
フルポケ強いな、と思う。
そのまま打ち込み系ダンサブルなバイブスに乗せて「I my me mine」からの「プロットガール」。
新機軸、新境地、というわけではないけれども、フルポケのダンスの魅力を堪能できるブロックだった。
そして、「Pop Classic」から「真昼の花火」と、「楽曲派アイドル」ど真ん中のフルポケで魅せるターン。
セトリの中に<物語>を感じさせるアイドルグループが大好きなんだけれども、フルポケにはそれができるだけのレパートリーがある。
メンバーからはツアーを振り返る挨拶。
「今日のソールドアウトはうれしい」
「来年はもっと多くの人にフルポケを知ってほしい」
「今日来てくれたみんなと一緒にさらにいい眺めのところに行きたい」
などなど。
未来を展望させてくれるアイドルはいいよね。
告知では、2回目のフルアコ(フルポケ・アコースティック)を青山月見ル君想フで開催すること、来年のツアーは3月17日に仙台、そしてファイナルを4月27日に渋谷WWWで開催すると発表された。
WWWで単独公演をするのはフルポケ初。
宇敷が無事に高校に進学し、満を持してファイナルを迎えるという<物語>について行こう、そう思わせる流れだった。
ラストは「moment」からの「ロミジュリ」。
「ロミジュリ」は、僕が今年のアイドル楽曲大賞に推している名曲。
ライブでも起爆力が凄い。
この日も会場の一体感が半端なかった。
ここからはアンコール。
客席からは、高校受験のためしばらく活動休止となる宇敷のメンバーカラーの水色のペンライト・サイリウムが振られる。
そして、横断幕。
キラーチューンの「おひさまスプラッシュ!」から、来年のフルポケをさらに盛り上げるという心意気を感じさせる「フレフレミライ!!!」へ。
繰り返すけど、未来を見せてくれるアイドルは尊い。
ましてこの2018年に。
Fullfull Pocketは、今のライブアイドル界では「至宝」とも呼ぶべき存在になった。
来年のフルポケにも大いに期待してついて行きたい。
おまけ。
終演後は、物販からの特典会へ。
全員握手の後、すずちゃんのソロチェキへ。
お願いしたポーズと表情で撮ってもらったんだけど、サインするときになって急にめちゃめちゃ恥ずかしがってて、横にいた運営の人に「恥ずかしい〜!こういうのNGにできないんですか〜?!」って言ってた。
かわいいから絶対にNGにしないでほしい(迫真)
さらにおまけ。
表参道GROUNDのドリンクが完全に私信。
これからも通いたい(違)
(セットリスト)
0 OPSE
1 流星Flashback
2 今を生きる
MC自己紹介
3 カンフー乙女
4 きみがだいすき♡
5 ときめきマフラー
6 flower flower
<多田慎也コラボ>
7 東京少女
8 光
9 クリスマス・イブ(山下達郎)
<ダンス>
宇敷・角田ペア
石井・広瀬・桜木トリオ
10 I my me mine
11 プロットガール
12 Pop Classic
13 真昼の花火
挨拶
14 moment
15 ロミジュリ
(アンコール)
en1 おひさまスプラッシュ!
en2 フレフレミライ!!!