アニャ・テイラー=ジョイが出てくから、くらいの軽い気持ちで観に行った『ラストナイト・イン・ソーホー』。
ファッションデザイナーに憧れる地方の女子がロンドンのファッション学校に入って夢をかなえていく・・・的なオシャレ映画かと思いきや。
(以下ネタバレ)
霊感の強い主人公は、入居したアパートで黄金期のロンドンの夢を見る。
最初の頃は「古き良き時代」を追体験するような甘美なものだったが、次第に「光と影」の影の部分が肥大化していく。
そして「影」の部分は、夢の中に止まらず、現在の現実をも侵食していく。
やがて、過去の未解決の殺人事件の犯人や被害者が主人公を追い詰めていく・・・
R15になるのもやむなしの恐ろしい描写で、想像できない大どんでん返しもあり、これは事前情報を入れずに見る方が楽しめる作品だと思った。