熊川哲也 Kバレエカンパニー『白鳥の湖』の千秋楽を観にBunkamuraオーチャードホールへ。
この日のキャストは、オデット/オディール:日髙 世菜、ジークフリード:髙橋 裕哉、ロットバルト:杉野 慧。
新プリンシパルの日髙 世菜は、文字通り白鳥が憑依したような堂々としたエアリーな舞を見せてくれる。
髙橋 裕哉は、正統派な輝く王子様そのもので、力強く逞しさを感じさせる演技。
杉野 慧は、常にセクシーなオーラを纏っていて、この日の舞台のVIPという感じ(個人の感想)。
ソロの存在感に加えて、コールドの厚さ、そして、バレエを引き立てる衣装や舞台の煌びやかさ、生のオーケストラの迫力に、「伝える力」に溢れた演出の強さ…
バレエは歌がないのにミュージカルやオペラにも匹敵する総合芸術だなと改めて思わされた。
色々なバレエ団のを観ているのだけれども、この熊川哲也率いるKバレエカンパニーのエンタテインメントとしての力は圧巻。
スタンディングオベーションのカーテンコールもうなづける。
そして最後に出てきた熊川哲也の立ち姿がまたかっこよかった。
こういう舞台を観てしまうと、もっとバレエが観たいという欲が湧いてくる。