芭蕉は詠んだ。
「旅に病で夢は枯野をかけ廻る」と。
2020年、世界は「旅」どころではない世の中になってしまった。
予定されていた東京オリンピックもなくなり、各地でロックダウンや緊急事態宣言が相次いだ。
旅行業界や航空業界は壊滅的な打撃を受けて、まだ先が見えない。
そんな中、日本政府は、インバウンド需要の穴を一部なりとも埋めようと、GoToトラベル施策を始めた。
昨年までなら11月に宿を取ることも難しかった京都市内が今ならGoToのおかげで格安。
そして地域振興クーポンもついてくる。
海外旅行に行くにはまだハードルが高いが、京都なら・・・ということで、Go To京都を始めることにした。
夢は京都を駆け巡る。
ずっと駆け巡っていた。
秋の京都。
2011年には11月3〜5日で、京都・奈良・神戸の三都物語。
翌012年には12月3〜8日で一週間滞在。
2015年は12月上旬の週末にふらりと。
紅葉のピークの11月下旬には今回もならなかったが、それでも市内の木々は少しづつ色付き始めている。
京都博物館の「皇室の名宝」へ。
教科書で見た「蒙古襲来絵詞」や、伊藤若冲の「旭日鳳凰図」など、皇室の長い歴史の中で、献上された数々の名品。
平成になった祭に、宮内庁三の丸尚蔵館という形で、国民が鑑賞できるようになったが、今回、初めての館外貸出。
皇居から初めて持ち出されるとすればここ京都以外になかった。
令和になって一年半、長い歴史の中で現代の皇室と国民の関わりにも想いを馳せた。
京都国立博物館は、基本的に事前ネット予約(定員に満たない場合は当日その場でも入れる)。
今日も比較的ゆったりとした館内でじっくり時間をかけて鑑賞できた。
今日の旅フォト。錦市場あたりにて。
(NIkon Z6 + Nikkor Z24-200mm f/4-6.3VR + ブラックミストNo.05)
これ最高の旅カメラ・レンズかも。