浅草少女歌劇団 ローファーズハイ!!『LOAFERS HIGH The Musical ~9つの銅貨~』初日@浅草九劇

レプロエンタテインメントが手掛ける浅草少女歌劇団 ローファーズハイ!!

2018年にベイビーレイズJAPANが解散し、2019年に9nineが活動休止となった今では、レプロに所属する「次世代タレント」の少女達のグループとしては現在唯一のものと言えるかもしれない。

ローファーズハイ!!は、メンバーの在籍期間は最大2年間。メンバーの加入・卒業を繰り返しながら成長を続る、とされている。

彼女達のミュージカル『LOAFERS HIGH The Musical ~9つの銅貨~』の再演が始まると発表された。

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注目していた岩本知歩ちゃんがレギュラー出演すると知って、チケットを買い、初日の今日、浅草九劇に行ってきた。

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その岩本知歩の屈託のない影ナレに続き、オープニングから制服姿の少女達がタップダンスを踊る圧巻の展開。

よく通る歌声だけでなく、タップダンスの響きが、耳に心地よいうねりをもたらし、ステージの上のキラキラ輝きと合わさって、五感を刺激する総合芸術という感じ。

物語は「学校のタップダンス部」を舞台にして進んでいき、主役・準主役の出会いと対立、そして自分探し、友情、家族などへと膨らんでいく群像劇の様相を見せ、最後にタップダンスの大会でクライマックスを迎える。

思春期特有の不安や、ヒリヒリするような人間関係、そして響き合うものと出会った時の高揚感など、青春のドラマの全てがここにあるといっても過言ではない。

楽曲は、ミュージカル定番とも言えるソロ、デュエット、アンサンブルの要素をバランスよく備えていて、聴きどころ満載。

歌、ダンス、制服、笑い、涙、感動…僕が観たいもの全てがあった。

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各キャストについての感想を簡単に。

  • 1年生

デコピン=駒木根心捺(JC3):圧倒的な存在感。少女マンガの主人公のような「完璧ではないけれども誰よりも熱い人」という雰囲気もいい。

はなちゃん=中島萌望(JC3):控えめな後輩という本来の役どころに加えて、ナレーション的な説明的なセリフを完璧に担っている。

  • 2年生

のどか=東郷姫奈(JC1):小柄だけれども大きな存在感。早くも「美人女優」の片鱗を感じさせる雰囲気を醸す。

かりん=岩本知歩(JC1):屈託のない笑顔に手足の長い体躯で、「少女感」ナンバーワン。終始自然な演技で、リアリティがあった。

すーちゃん=唯藤絵舞(JC1):外見は中一にして既に顔立ちが完成している「オトナ顔美少女」だが、岩本知歩との息のあったわちゃわちゃ感が楽しい。

  • 3年生

オジョー=山川愛理(JC2):ストイックで気高いオジョーはまさにハマり役。特に、バレエの美しさに目が釘付けになった。

ちゃんねー=紺谷美友(JC2):弾けるようなムードメーカー的な存在。表情も豊かでドラマの流れやうねりを生み出す重要な役を演じ切る。

さくらこ=菊地樹美(JC2):メガネが似合う「会計担当」のしっかり者でお茶目な一面も…という文化系大好きマンにはたまらない魅力が全開。
かえで=加藤子美月(JK1):内気な面と大胆な面のギャップに驚かされる振り幅の広い演技。ピアノ演奏も見所の一つ。

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ということで、舞台を通して観ると、それぞれのメンバーの個性を愛おしいと思うようになるね。

浅草少女歌劇団のミュージカルは、ステージの上で少女がキラキラしているという点では、アイドルのライブと共通点があると言えばあるけれども、「レス」とか「特典会」とか「認知」とか、そういうのを気にしなくていいところが、楽といえば楽かなと思う。

まあ、人によっては、それを「物足りない」と感じるのかもしれないけれども・・・

とりあえず、岩本知歩ちゃんと唯藤絵舞ちゃんのサイン入り写真、そして唯藤絵舞ちゃんのフォトブックを購入。

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そして、気付いたら「もう一度観たい」となっていて、来週のチケットも買っていた。

この内容で3000円(D代不要)は、ライブアイドルの公演と比べて、リーズナブルだとさえ思えるよね。