たけやま3.5。
「脅威の顔面偏差値」というキャッチフレーズに引きづられそうになるが、その実態は愛媛のエンタメガールズバンド。
大手アイドルフェス、グラビア雑誌、路上ゲリライベントなどで各方面を賑わせているが、個人的にはなかなかじっくりとライブを見る機会に恵まれなかった。
その機会がようやく今日やってきた。
Zeppである。
バンドライブである。
そして、なんと無料。
「無料」謳うライブの中には、1ドリンクとか2ドリンクというところも少なくないが、完全無料。
それどころか地元松山の名産品のお土産付き。
もうこの機会を用意しただけで、周囲の大人たちがいかに力を入れているかが分かるというもの。
こういうところに行かない手はないー
そんな風に思ったヲタクがけっこういたと見えて、Zepp DiverCityには長蛇の入場列。
予定を15分押しての開演となった。
最初には、たけやま3.5の<物語>をなぞるショートフィルム。
滑り出しの苦労、メンバーの入れ替え、そして様々なイベントでのドラマ。
いいこともあったし辛いこともあったという<物語>を、ライトなヲタクにも分かりやすく伝えてくれる。
この時点で僕の目にも涙が流れてきていた。
そして、いよいよたけやま3.5がサポートバンドを従えて登場。
Zeppの広いステージが狭く見える存在感。
観客をしっかりと見て音楽を届けて行こうとする情熱。
Zeppの後方からでもはっきりと分かるメンバーの眩しさ。
熱心に応援してライブを盛り上げるファンの熱さ。
ロック系の熱いレパートリーが多い中で、今日は新曲も発表された。
これでもかというくらいに畳み掛けるような演出。
途中に新ユニットである「大野姉妹 with カネハマヒカリ」のお披露目を挟んで、最後にたけやま3.5メンバーだけでバンドセット。
ステージの大型モニターあり、火花あり、銀テープありと、演出の方も「王道ワンマンライブ」を実現する力の入り方。
これが「無料」とか、「運営は本当に勝負に来ているな」と感じずにはいられなかったし、メンバーもファンもその心意気に応えている、そんな感じのライブだった。
一言で言えば、「晴れ舞台」感が凄かったし、そんな「晴れ舞台」に立ち会えてよかったなと思えた。
今回、このイベントの存在を教えてくれたのは、たけやま3.5の熱いファンの友人だったんだけれども、そのオススメに感謝している。
そして、予約のDMメールに対して丁寧に返信してくれたたけやまの運営にも、すごく好感を持てるようになった。
たけやま3.5、今年さらに飛躍の年になりそうな気がする。
目が離せない。