『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』を観た。
『ハリー・ポッター』シリーズのスピンオフに当たるもので、脚本はJ・K・ローリング、監督はデヴィット・イエーツ。
前作『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』の続編ながら、テイストはだいぶ変わっている。
前作が軽妙な味わいを持った佳作だったのに対して、本作は打って変わってダークでシリアスな展開。劇場版『ハリーポッター』シリーズの後期に似た感触というべきか。
中でも、「黒い魔法使い」ことグリンデルワルドの醸す禍々しさが圧倒的。
飄々としたスマートさを持ち味とするニュートや、愛すべきおじさんのジェイコブ、そして愛くるしい魔法動物たちの存在感を喰ってしまう勢い。
今後、ダンブルドア対グリンデルワルドの戦いに収斂していくと思われるが、連合国対ナチス的な図式もあり重苦しさが半端無い。
『ハリー・ポッター』シリーズの後半みたいな、善と悪の総力戦みたいな話になっていくのだろうか。
一作目の大ファンとしては、「こんなのが観たいわけじゃなかったのにな」という思い。
前作の軽妙なタッチが恋しいな。。