2018年のアイドルシーンにおけるローカルアイドル論ーまたは、To-To-Me 撮影会@浜松城公園

アイドル界の「二極化」を予想したのは2017年の春だった。

Sharp on Twitter: "2016年のアイドルシーンを象徴する言葉は「メジャー回帰」だったけど、2017年は「二極化」になると思っている。"

その後「中間層」のグループが軒並み解散を発表し、いわゆる大型のアイドルフェスも「テレビアイドルとライブアイドル」へと二極化を通り越して、分断・断絶が進んでいる。

いまや両者の間を繋ぐものがあるとすれば、sora tob sakanaとTask have Funくらいというのが実態になっている。

この2グループの行く末こそが、ライブアイドルにとっても、ヲタクにとっても、業界関係者にとっても、「希望」と言って過言ではないだろう・・・


そんな中、いわゆる地下アイドルやローカルアイドルも、かつてのような「打って出て武道館ワンマン、Zeppワンマンを目指す」みたいなところは激減している。

これは、ブームの終焉によって、スポンサー(地場企業)が撤退したり、メンバーのリクルーティングが機能していなかったり、当初のプロデューサーからの楽曲提供が途絶えたり、さまざまな面で「先行投資」を続けていくことが難しくなっていることが背景にある。

「××に続け」みたいな二匹目のドジョウを求めたところで成功した例はほとんどない。

そんな中「大型フェスはローカルアイドルに冷たいからー」などと嘆いても仕方ないので、気になるのなら自分で足を運べばいい。

ということで、湖西のローカルアイドルTo-To-Meのイベントに遠征してきた。


今日は、浜松城公園での撮影会とピクニック。

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僕は撮影会にのみ参加。

猛暑の中だったけれども、きっちりと浴衣を着てくるTo-To-Me。



ローカルアイドルに限らず、「アイドルグループにおけるメンバー入れ替え」はけっこう難しい問題で、安定・成長を優先して同じメンバーを長期固定させると、時間が経つにつれて一気にひずみを生んでしまう恐れがある。

To-To-Meの場合には、To-To-Me Regularsを活動のコアにしながら、年少ユニットのTo-To-Me Babys、卒業生のTo-To-Me OG's、そして妹的存在のTo-To-Me Sistersが、それぞれの役割を持っていて、一つの形として成立しているように思えた。

個人的には、このTo-To-Me Babysの3人が印象的。

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なんというか、大いに将来性を感じさせるピュアネスな感じ。


衣装を、浴衣から私服にチェンジ。

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個人的にはこの私服の涼しげな雰囲気も凄くいい感じ。

この純朴な清涼感は、ローカルアイドルならではという感じがする。


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To-To-Me Babys 凜音ちゃん。年齢の割に大人びた表情が魅力。

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To-To-Me Babys 綾音ちゃん。私服からまた浴衣に着替えたところ。愛くるしい笑顔。

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To-To-Me Babys かのおちゃん。優しげな雰囲気に癒された。


芝生ゴロゴロしたりしようかと思って臨んだけれども、この日は本当に暑くて断念。

かわりに木陰でかくれんぼ。

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「疲れを知らない子供のように」というフレーズがあるけれども、「子供は本当に疲れを知らない」ので、同じペースで撮影していて、活動限界がきてしまった。



限界、終止符。(僕の体力的な意味で)


初めて行く現場でほとんどが知らない人ばかりのアウェイだったけれども、そんな中一人だけ現場でお会いする方がいて、声をかけていただいたので、救われる思いがした。

その方はなぜかRYUTistのTシャツを着ていて「え、なぜ今日RYUTist?」と思ってしまったのだけれども、よくよく見たら自分のTシャツもRYUTistだった。


まあ、そういうことだろう。


僕が初めてRYUTistを観に行ったのも、2010年代前半の暑い夏の新潟だった。それも古津駅からさらにしばらく歩いて・・・


結局のところ、良いものと出会うには、他人に任せてはいけない。


自分の足で出向くしかない。


そんな感じ。


そうそう、浜松といえば、ということで、ここぞとばかりにうな重を頂いた。


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思い切って奮発したけれども、こういうグルメも遠征の楽しみの一つだよね。


「普段うなぎのこととかつぶやかない人が(以下略)」とか意味不明なことを言う人がいないのも、グルメの良いところ。


ローカルアイドルの活動の目的が「地域振興」ということであるならば、To-To-Meの活動は大いにその目的を果たしているなと思いながら、気持ちよく帰路に着いた。


お金の使い道というのは、その人なりの価値観に従うべきものだけれど、不平を言いながら大型フェスに行くのであれば、そのお金でこういう楽しみ方ができるというくらいの視野の広さは持っていた方が、人生楽しいよな、と思いながら帰路に着いた。

いい遠征だった。