いつか夢から目覚めたら
素敵な女性（ひと）になるために
大事に過ごしたいの
乙女のリハーサル
（CoCo「乙女のリハーサル」）
鉄戸美桜は、1月28日の定期公演「ハコイリ♡ムスメの定期便1月号〜空から舞い降りる雪の結晶たち〜」にて、3月21日の定期公演をもってハコイリ♡ムスメを卒業すると自ら発表した。
メッセージは公式サイトにも掲載されている。
鉄戸美桜 卒業のお知らせ | ハコイリムスメ（ハコムス）公式サイト
全文はリンク先にあるが、自分なりに抜粋すると以下のようになる。
自分のこれからのこととしっかり向き合った結果、「アイドル鉄戸美桜」としてはやり切ったのではないかと思い、高校と共にハコイリ♡ムスメを卒業しようという結論が出ました。
大学生になるということは大人の一歩を踏み出すことだと思っています。
だからこそ、今まで私を沢山支えてくれたハコムスやファンの皆さまの元から卒業して、1人で戦う力を養いたいと思いました。ハコムスを卒業してすぐにお仕事が来るわけでは絶対無いし、しばらくは苦しいこともあると思います。でも甘えず、諦めずに、大好きなお芝居や歌のために頑張って行こうと思います。
2014年のハコムス結成時からのオリジナルメンバーで、長い時期リーダーを務めていた彼女にとって、今回の卒業は考え抜いた末のことであろうと思う。
鉄戸美桜といえば、今や「歌ウマ」の印象が強いが、失恋ソングもこなす大人びたボーカルだけではなく、時にヒヤヒヤするほどスパイスの効いたユーモラスなMCや、アイドルの枠を超えた芸人ばりのモノマネなど、「ハコイリ」という名前に収まりきれない幅の広さと奥行きの豊かさをこのグループに与えてくれていた。
「アイドルの卒業」に関しては、僕の考えは以下の通り。
アイドル活動には「職業」という面もあるけど、中高生のアイドルの場合には学業と両立しながら打ち込む「部活」的な面の方が強いかもしれない。
— Sharp (@sharpc) 2017年10月23日
高校の最終学年になれば卒業後の「自分の将来像」を強く意識する時期が来るわけで、そこを節目にしてアイドル活動を終えるケースが増えていく気がする。
一般論の域を出るものではないが、今回の彼女の決断もやはり「高校卒業」というタイミングを強く意識したものであり、とてもよく理解できると勝手に納得している。
「乙女のリハーサル」は終わり、素敵な女性としての一歩を踏み出して行く。
卒業は本当に残念ではあるが、彼女自身が「一人で戦うことを頑張っていきたい」と願う以上、ファンとしても決断を支持し、前途が開かれることを願わずにはいられない。
去年のハコムスバスツアーで、ハコムスの鈴木プロデューサーは、ファンからの質問に答える形で以下のように語った。
Q:メンバーは昔と同じように女優志望なのか？
A:結成当初のオリジナルメンバーは女優志望だったが、その後はアイドルをやりたい子を集めているので、今はグループの自己紹介でも言っていない。無理やり言わなくてもいいかなと思っている。もちろん、今のメンバーがみんな女優になりたくないというわけではない。ただ、ハコムスの活動はゴールではない。活動の中でやりたいことを見つけて欲しい。
Q:メンバーの卒業の時期はどうやって決めるのか？
A:運営から「そろそろ卒業しましょう」みたいなことを言うことはない。あくまで本人の希望を最優先にして調整していく。ファンとのお別れに必要な時間も取るようにしている。
Q:今後のメンバー追加の構想は？
A:ハコムスでいちばん念頭に置いていてるのは「長く続くグループにしたい」ということ。メンバーが卒業して、加入して、続いていくイメージ。ロールモデルはモーニング娘。さんで、どんな子が入ってもモーニング娘。さんであるように、どんな子が入ってもハコムスになるようにしたい。
ハコムス結成からのメンバーであり、何人ものメンバーをリーダーとして見送っていった鉄戸美桜。
ハコムスというグループが２期生・３期生・４期生を加えても「ハコムスらしさ」を失わないどころか、ますますハコムスらしさを明確にしている今の姿を形作った功労者であると僕は思っている。もちろん、現リーダーの我妻桃実ともども。
「「アイドル鉄戸美桜」としてはやり切ったのではないか」という想いは2014年以来ハコムスを見てきたファンの目から見てもよく分かる。
あと２ヶ月、鉄戸美桜のいるハコムスをめいいっぱい楽しんで、3月21日には感謝の気持ちを伝えて送り出せたらいいなと思う。
