もし夢打ち立てたなら~つりビット ワンマンライブ 「赤坂サカナ!~みんなで釣ろう赤坂BLITZ~」

My Victory My Victory
もし夢打ち立てたなら
途中涙で溺れそうでも
My Victory My Victory
迷わず叶うそのとき
勝利まで歩もう
さあ 突き進め 突き進め
(つりビット「My Victory」)

赤坂から赤坂へ

赤坂で生まれたつりビットが赤坂に帰ってきた。

キャパ1400人の赤坂BLITZは、既に前売り券がソールドアウト。

入場したところに、ファン有志が用意した横断幕が掲げられている。

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4年前に赤坂元気劇場から海に飛び出したつりビット。

船舶免許を取得した竹内夏紀の操縦する船で、これまでもいろいろな魚(ライブハウス)を釣り上げてきた。

そして、今日、赤坂BLITZという大物に挑む。その先には、さらに大物の「主」が潜んでいる…そんな感じ。

ファン有志からのお花は竜宮城。

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全体は、最新シングル「My Victory」のMVに出てくる教室の飾り付けをイメージ。

そこに、ファンが贈った魚型のメッセージカードが貼られている。

そして、ここにも「黒い魚」が。

「つりビットが赤坂BLITZの次に狙う大物は果たして何だろう」―そんなことを考えながら入場。


ファン有志が用意したサイリウム

包み紙には、開演までの時間に予習できる「つりビット豆知識」が満載。

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「本編ラストで点灯お願いします」以外、メンバー平均年齢、セトリランキング、ツーマンの相手など、開演待ちのときに退屈しない仕様。

中央付近には、トベタ・バジュンPと思われるイラストが、「ありえん良さみが深いね〜」と言ってる。

バジュンさん、こんなこと言ってたっけ?(笑)

アイドルらしさ全開の前半

スクリーンに「At last,」の文字。モノクロでメンバーの映像が流れ、最後に「Here We Go!!」。

そう、つりビットはついに赤坂に凱旋を果たした!

最新のピンク系の制服衣装で登場。

いつもと違うのは、マイクを持っていない。9nineみたいなヘッドセットでのいで立ち。

ライブは、最新シングルの「My Victory」。今日のつりビットのために作られたといってもいい曲。

迷わず叶うそのとき
勝利まで歩もう
さあ 突き進め 突き進め
(つりビット「My Victory」)

最初から頂点へ突き進むような高揚感あふれるパフォーマンス。

両手が空いているので、ダンスもさらに表現が深まっている。

次は、最初の配信シングル曲「スタートダッシュ!」。

2014年5月24日に赤坂元気劇場のライブで最初に披露された曲。つりビットの原点。

MCの自己紹介ではメンバーみんな緊張しながらも、今日の大舞台への意気込みを語った。小西杏優からは高校合格の報告も聞くことができた。

そして、「恋愛戦線異常あり」、「負けないガッツ〜いつか世界を釣り上げます〜」、「裸足のマーメイド」と、つりビットの得意とする王道アイドルソングを連発。

\オレモー!/のコールあり、ウリャオイあり。メンバーからの5色のキンブレもフロアのあちこちでまぶしく輝く。

ここからはユニット曲。

最初に、長谷川・聞間・小西の3人が「ズキズキ物語〜恋のハロウィン大作戦〜」のEDM風REMIXを。

台詞の掛け合いの面白さと、サビでのフリコピが楽しい。

次は、竹内・安藤による「潮風日記」。

しっとりとしたバラード曲。それぞれソロパートも多く、切なさを感じさせる表現に胸が痛くなるようだった。

釣り・魚で盛り上がった後半

メンバーが退場すると、スクリーンには再び動画が流れる。

楽屋の光景を映し出して、ブラックアウトしたところで衣装を着替えているというのをコミカルに描く。

そして、動画が終ると、レインボー柄の新衣装のトップスに、お馴染みの大漁旗スカートという組み合わせでメンバーがステージに再登場。

"さくちん"こと安藤咲桜センター曲の「Go! Go!! Fishing」。

爽快なギターロックで、大サビ前の「イエッタイガー!」が気持ちよく決まる曲。楽しい!

そして、ラテンの「ギョギョギョムーチョ」、日本の魅力全開の「寿司パラダイス」、タオル回りの「爆釣御礼」。

釣りや魚をモチーフにした怒涛の展開。

白いハッピを着けたつりビットは、日本の伝統的なアイドルの姿を踏襲しているように見える。

「爆釣御礼」では、最後にメンバーのサイン入りタオルがフロアに投げられた。

続く「釣りパーティー」では、テレビで紹介されてすっかり有名になった釣り竿「ロッド君」を使ったキャスティングでのメンバーのぬいぐるみ投げとサインボール投げ。

広い赤坂BLITZがワクワクに満たされた時間だった。

MCを挟み、「長谷川瑞」曲とも言えるしっとりとした「おさかな形キャンディ―」を。

これ、僕は勝手に日本のギルバートオサリバン曲だと思っている。楽曲派()に刺さりまくり。

そのまま長谷川瑞センターで「ニガシタサカナハオオキイゾ」。

みーちゃん成分がたっぷりと詰まったキラーチューン。

今日の赤坂BLITZには、つりビットのライブに来るのが初めてという人も少なくなかったと思われるが、初見でもこんなに楽しい曲を次から次に見たら、きっとファンになるんじゃないかと思った。

最後の曲の紹介として、メンバーが「皆さんに感謝の伝えたい」と言って、オリコンウィークリー5位になった「Chuしたい」を。

その想いに、ファンは一斉につりビットカラーのオレンジのサイリウムを点灯させて応える。

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赤坂BLITZが爆発したようなテンションの高まり。そして、美しい光景。

最高のワンマンでしか味わえないあの幸せな気持ちに包まれる。

「釣った魚にエサをやれー」

メンバーが挨拶して退場した後、「櫻井・有吉THE夜会」で一躍有名になった「釣った魚にエサをやれー」コールが場内に響く。

今日のスペシャルTシャツに思い思いのアレンジを施した衣装でメンバーが登場。

抒情的な「レモン海岸」、そして今日初披露の「Get ready Get a chance」。

新曲は、アーバンなディスコソングで、ダンスもかなりクール。

つりビットの大人の魅力を引き出すようなイイキョクだった。

アンコールの最後は、つりビットの代表曲「真夏の天体観測」。

やはりこれがないと終わらないという感じ。

歌い終わると、メンバーから重大発表が。

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つりビット初の全国ツアー決定!!

4/29(土) 東京・表参道GROUND
5/13(土) 大阪・心斎橋RUIDO
5/14(日) 愛知(未定)
5/28(日) 福岡・天神Early Believers
6/3(土) 新潟CLUB RIVERST
6/11(日) 宮城・仙台MACANA

東名阪は基本だが、他に福岡・新潟・仙台。

新潟は、リーダー長谷川瑞の出身地でもあるので、これは初の凱旋ワンマンライブになる。エモい。

入口の横断幕やスタンド花にあった「黒い魚」は、全国ツアーだったのか!

赤坂BLITZの釣り上げに成功した今、また狙うべき大物が出てきた。そんな感じ。

大いに盛り上がったところでメンバーが退場するが、ここでダブルアンコールが発動。

サブリーダーの竹内夏紀がファンへの感謝の気持ちを自分の言葉で伝え、「赤坂BLITZはゴールではなく、ここがスタート」と宣言。

最後に、初心に戻るような「はじめのキモチ」を歌うと、場内がフレッシュな空気に包まれた。

星空を模したような照明や、月を模したようなミラーボールがとても美しい。

まるでプラネタリウムに来たようだった。

歌い終わると、場内から大きな拍手に包まれ、メンバーは手をつなぎ肉声で「ありがとうございました!」と挨拶。

開始から2時間、19曲の充実したワンマンライブだった。

ここ数年のアイドル界をウォッチしていて、飛び道具的な"奇策"は陳腐なものになっているし、ゴタゴタした炎上商法的な"話題作り"にはうんざりさせられるし、解散商法でヲタクを疲弊させるところも近付きたくないと思う。

その点、つりビットのような"正統派アイドル"は、安心してみていられる。

終ってみると、楽しくて、楽曲も良くて、熱気にあふれたライブ。

終演後、フロアから「アイドルだった頃の◯◯◯を思い出した」「知らない曲多かったけど楽しかった」などの声が聞こえてきた。

いやー楽しいのが一番だよね、ホント。

終演後の特典会

終演後、山田孝之がインスタに画像を上げた。

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これ最高でしょ?

僕も山田孝之になろうとみーちゃんのところへ。

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これも最高だな、みーちゃんが。

ということで、今年見たライブの中で、今日のつりビットワンマンは暫定1位。

4月にはセカンドアルバムもリリース予定で、5月からはツアーも始まるつりビット。

ますます目が離せない存在だと思う。

(セットリスト)

1 My Victory
2 スタートダッシュ!
3 恋愛戦線異常あり
4 負けないガッツ〜いつか世界を釣り上げます〜
5 裸足のマーメイド
6 ズキズキ物語〜恋のハロウィン大作戦〜REMIX(長、聞、小)
7 潮風日記(竹、安)
ビデオ(着替え)
8 Go! Go!! Fishing
9 ギョギョギョムーチョ
10 寿司パラダイス
11 爆釣御礼
12 釣りパーティー
MC
13 お魚形キャンディー
14 ニガシタサカナハオオキイゾ
MC
15 Chuしたい
(アンコール)
en1 レモン海岸
en2 Get ready Get a chance(初披露)
en3 真夏の天体観測
初の全国ツアー発表(東京、大阪、名古屋、新潟、福岡、仙台)
(ダブルアンコール)
en4 はじめのキモチ