AIS - All Idol Song- @AKIBAカルチャーズ劇場新人公演vol.4+運営座談会

AIS - All Idol Song- の新人公演の第四週。

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AISの動員は、ここまで第一週 125人→第二週 104人→第三週 73人と推移。

第三週は、TIF2016の初日と重なったことが影響したが、今日はフロアを見る限り、200人くらいの動員になっている様子。お盆で夏休みという要因もあるだろうけれど、TIF2016でAISを見た人が足を運んだ効果もあるだろう。

ライブ本編

今日は磯前星来の影ナレの後にメンバーが登場。

毎週変えると公約した髪型は、猫耳

恥ずかしそうな宮本茉凜の表情を見ていると、こっちも恥ずかしくなるね(笑)

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「キャプテンは君だ!」でライブスタート。


自己紹介を挟んで、MC。今日の担当は、徳久陽日。

「TIFで最後に歌った「キャプテンは君だ!」を最初に歌いました。ここからは、熱かったお台場を思い出すセトリです」と曲フリ。

「無条件☆幸福」「ドキッ!こういうのが恋なの?」「こいしょ!!!」を3曲連続で。

TIF2016最終日の熱い興奮が蘇るよう。

次は、企画コーナー「恋するアピールタイム」。

島崎友莉亜は、35回目のオーディションとなるアイドルネッサンス部のオーディションを一人芝居で再現。
宮本茉凜は、大好きなベイビーレイズJAPANの高見奈央をヲタヲタしく一人語り。時間制限のゴングが鳴っても止まらない勢いだった。

最後に「私に恋してくれましたかー?!」ってお約束のフレーズで客席に聞くんだけど、まりんちゃんには「ビミョー!」と返してしまいました、ごめんなさい(笑)

TIFの感想を語るMCでも宮本茉凜高見奈央への愛を語りだして止まらないというね。。。このキモさ、最高。


シンデレラ曲の「ガラスのくつ」を宮本茉凜・橋本麗愛・朝熊萌の3人で歌い、「恋するフレーズ」のコーナーの次は、新曲披露。

今日は、深田恭子の「スイミング」。

振付が泳いだり、もぐったりするような感じで、とても新鮮。

最後の曲は「マジ グッドチャンス サマー」で盛り上がる。

「特典会でグミっちゃおー!」という朝熊萌のアドリブが締めとなった。

このグループでは、兼任の宮本茉凜の存在感は大きいのだけれど、それ以外のメンバーのキャラクターも徐々に出てきていて、しかも、のびのびと楽しそうにやっていて、TIFを経験して一回り大きくなった姿を感じることができた。

(セットリスト)

1 キャプテンは君だ!
2 無条件☆幸福
3 ドキッ!こういうのが恋なの?
4 こいしょ!!!
5 ガラスのくつ(まりん、れな、もえ)
6 スイミング/深田恭子(初披露)
7 マジ グッドチャンス サマー

特典会

お見送り会に続いて、Tシャツへのサイン会、2ショットチェキ撮影会。


今日は猫耳ということで、迷わずれにゃあ・あずなぶること橋本麗愛に直行。

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これはもうれなちゃんの独壇場だにゃあ。クッソかわいい!しかも指を組んで肉球まで再現してくれて萌え死んだにゃあ…


特典会が全部終わると、ステージの上に横一線にメンバーが並ぶ。

今週末は、アイドルネッサンスはツアー仙台、AIS(アイス)は、恵比寿や日比谷で宮本茉凜欠席の7人でイベント参加の予定。そこで特典会終わりの挨拶にて。

宮本茉凜「7人からお知らせがあります」
7人「週末のイベントで待ってるにゃあ(猫ポーズで)」
会場「(拍手喝采後)あれ宮本さん?」
宮本茉凜「(アイドルネッサンスツアーの)仙台で待ってるにゃあ(恥ずかしがる)」

猫ポーズ付き。アイドルネッサンスでは絶対にやらないやつ。

やっぱAISだなー。

運営座談会

新人公演の隠れた目玉である運営座談会。

2年前のアイドルネッサンスのときと同じく、SMAアイドルネッサンス部の照井チーフがロビーでファンを前にして話す。

残った熱心なファンは30~40人くらいかな。

質疑応答は以下の21件。

Q1:「21世紀のアイドルソングをカバーする」というのがAISのコンセプトだが、選曲基準は?

A1:アイドルソングは千差万別だが、一言で言えば「現場のバイブス」。





Q2:これまでカバーしているのは現存しないアイドルの曲ばかりだが、現役アイドルの曲はカバーしないのか?

A2:絶対にやらないというわけではないが、今活躍しているアイドルの曲をカバーするのは、見る側も思うことがあるだろうし、やる側にもそれなりに勇気がいる。ただ、そのグループとのストーリーなどによってはカバーする可能性はあるかもしれない。




Q3:アイドルネッサンスと兼任している宮本茉凜の立ち位置についてお伺いしたい。AISにとって重要なライブに出られなかったということもあったかと思うが?

A3:時と場合による。「何が重要か」は、運営が責任をもって判断する。




Q4:ブログで橋本麗愛が「アイドルネッサンスのイベントと被っていて、宮本茉凜がいなくても大丈夫かと言われた」と書いていたが、AISがアイドルネッサンスよりも下に見られることについてどう考えているのか?(質問意図やや不明瞭)

A4:まず、メンバーのブログの表現は規制したくない。次に、上か下かというのは見る人の「捉え方」だと思う。スタッフの中でどちらを優先するとかいうことはない。だが、経験の違いなどは当然ある。たとえば、SMAの社内で「アイドルネッサンス奥田民生も同じアーティストなんだから、アイドルネッサンスを下に見ないで下さい」と言ったりはしない。そこは厳しい世界がある。




Q5:アイドルネッサンスの結成のときは「一発」でメンバーを選んだのに対して、今回「候補生」としてお披露目する期間を設けた理由を教えてほしい。アイドルネッサンスに入った2人とAISメンバーになった7人を選んだ基準を教えてほしい。

A5:まず、アイドルネッサンスを結成するときは、単純にお客様の前に出す場がなかっただけで、「一発」で選んだわけではない。次に、今回、2人と7人を選んだのは、「このメンバーがアイドルネッサンスにいたらいいんじゃないか」という基準で選んだ。もちろん、すずか・ゆめかがいるAISというのもあり得たかもしれない。そこはいろいろと考えた。ただ、アイドルネッサンスのときは、落選した候補生がいたのに対して、今回は全員を残した。そこが一番の違い。




Q6:宮本茉凜を兼任とした意図は?

A6:アイドルソングをカバーする以上、アイドルを愛している人、アイドルソングにリスペクトのある人がいると考えた。また、同じステージに立つ人でしかメンバーに伝えられないものがある。それはスタッフではできないこと。彼女自身にとっても大変だと思うが、人間としてキャパが広がっているし、成長しているとも思う。




Q7:宮本茉凜の兼任の今後の展望は?

A7:当然のことながらいろいろな選択肢がある。もうちょっと試行錯誤していきたい。




Q8:カバー曲を決める前に著作権をどこが管理しているかというのを気にするか?

A8:「これは」と思う曲があれば、どこが管理していようとカバーしたい。




Q9:アイドルネッサンス部の中にアイドルネッサンスとAISというカラーの違う2組が出来たわけだが、今は別々に活動しているけれども、一緒にイベントを行ったりというような展開はしないのか?

A9:アイドルネッサンスはいまはツアー中という大事な時期で、というか、ある意味結成以来ずっと大事な時期が続いている。同じように、AISもいままさに立ち上げているところ。今はそれぞれがやるべきことをやって成長していく時期。今後、両方が出来上がってきたら、そういうイベントの可能性もあるかもしれない。




Q10:今後の「アイドルネッサンス部」の展望についてお伺いしたい。

A10:やりながら考えていくということかと思う。AISも立ち上げからこれほど多くの方に支持して頂き、ある意味、想定していなかったような盛り上がりが生まれている。ありがたいこと。




Q11:アイドルネッサンスのときはデビュー曲の「17才」のMVがあったが、AISではMVは作らないのか?

A11:作りたいとは思っている。ライブ映像をYoutubeで配信しながら、MV用の素材は集めている。もう少しお待ちいただきたい。




Q12:カバー曲の振付がオリジナルと違っているのはどういう過程を経てそうなったのか?

A12:オリジナルとまったく同じようにやるのは難しい。原曲で楽しんでいた方には違和感があるかもしれないが、アイドルソングの持つ「盛り上げるための機能」とか「お客様が盛り上げる余地」みたいなものを、振付師の方の目で見て新しい表現を生んでいる。そこも楽しんで頂ければいい。




Q13:候補生時代にGALETTeの「Neo Disco」をカバーしたが、AISとしてはレパートリーにしないのか?

A13:あれはあくまで「課題曲」という位置付け。アップテンポなダンスのGALETTeと、じっくり聴かせるさんみゅ~という対照的な表現が必要になる曲を一曲ずつ選んだ。




Q14:アイドルネッサンスとAISには、白い衣装、カバー曲という共通点があるが、今後、AISとして独自の色を出していく考えはあるか?

A14:将来まったくあり得ないとまでは言わないけれども、今のところは考えていない。当面は、たくさんのアイドルソングを楽しんで頂くことを目指したい。




Q15:自分はTomato n'Pineのファンだったので、今回「キャプテンは君だ!」のカバーを聞けて嬉しいのだが、次のカバー候補からはトマパイは外れてしまうのか?

A15:世の中にはいい曲がたくさんあるので幅広くカバーしていきたい。ただ、アイドルネッサンスでも真心ブラザーズBaseBallBear大江千里の曲は複数カバーしているので、一曲しかカバーしないというわけではない。トマパイにはいい曲が多いので、もちろんやりたい。




Q16:男性アイドルのカバーを行う可能性はあるか?

A16:検討の余地はあるということだと思うけれども、今のところは候補になっていない。




Q17:アイドルネッサンスのカバーと比べると、AISのカバーはオリジナル曲に忠実なアレンジになっていると思うが、その理由は?

A17:これも将来はどうなるか分からないけれども、現状は、アイドル曲の持っている「機能」を大事にしたい、その曲の持っている「感じ」を感じてほしいと思う。




Q18:編曲や振付のチームはアイドルネッサンスと同じだが、これを変えていくことはないのか?

A18:当面は変えるつもりはない。規模が拡大していけば分からないが、現時点ではスタッフを含めたリソースの制約もある。




Q19:アイドルネッサンスでは「恋する感覚」だけは違うチームにアレンジを依頼しているが?

A19:違うチームというより「近しいところ」にお願いしてしているという認識。




Q20:「21世紀のアイドルソングをカバー」するというコンセプトは、「21世紀限定」なのか?

A20:もちろん20世紀にも歴史に残るアイドルがいたが、21世紀になって、グループアイドルのカルチャーがガラリと変わった、そこに「分水嶺」があると思っている。そういう意味で21世紀に特化するところはこだわりたい。


(AKIBAカルチャーズから「そろそろ最後の質問に」というアナウンス)


Q21:今回のシングルの2曲を選んだ理由…って、誰か聞きましたっけ?

A21:さっき言ったじゃん!(笑) これで、一周したということで終わりたいと思います(両手でマルを作って)。新人公演はあと2回。よろしくお願いします。今日はありがとうございました。

(会場拍手)

以上21問。

AKIBAカルチャーズ劇場のスタッフが時間を気にして途中で切ろうとしていたが、照井チーフはとことん答えるオープンな姿勢を貫き、回答はどれも誠実で合理的で、音楽への愛情があった。

そして、多くのことを熟慮しながら、大きな責任を引き受けていることを改めて実感。気楽な立場で「アイドルのためには○○するべき」などと放言するヲタクがいかに無責任かというのに気付かされる。

だから、アイドルネッサンス部は推せるんだよね。


ということで、日々成長していくAISの新人公演、千秋楽の最後の瞬間までじっくりと見届けたい。