まなみのりさのアコースティックライブを観に紀尾井町サロンホールへ行った。
まみりのステージはこれまでに6回くらい観ているけれども、ワンマンに行くのは初。そして、アコースティックライブも初。
この日は昼と夜の二回公演。昼の部には行くことができなかったが「ウェディング」をテーマに、ウェディングドレスを着てライブをしたらしい。
夜の部は「雨」をテーマに、パジャマ姿でのライブ。
会場は、クラシックの室内楽にも使われるホールで、着席での鑑賞。
ピアノ、アコースティックギター、ドラムの3人の演奏に乗せて、パジャマ姿の3人がダンスを封印して、ひたすらにボーカルを聴かせる。バンドの演奏も、手練れではあるが抑え気味で、あくまでもメンバーのボーカルを引き立てようとしている。
まなみのりさの3人のハーモニーの実力は折り紙付きだが、アコースティックとなるとごまかしが効かない。だが、ごまかしどころか「こんなに上手かったのか」というのを改めて知らされるようなステージ。
「CQ.CQ.…」や「花魁サンダー」のようなパワフルな楽曲も、アコースティックアレンジでしっとりとした趣になっているし、カバーの「雨の慕情」や「最後の雨」も、聴きなれたはずのメロディーが3声ハモリのアレンジで、まったく新しい曲のように新鮮に響く。
「レモンサイダーと夏休み」までの流れは、雨の日をパジャマ姿でゆっくりと過ごすような雰囲気を感じさせてくれた。
「ポラリス」から「ポラリス Episode ZERO」でライブはフィナーレ。お馴染みの「ポラリス Episode ZERO」の振付けも一緒にやって盛り上がった。
最後は、ファンの熱心なアンコールを受けて「桜エトランゼ」を披露して終了。
ハーモニーの実力で、まなみのりさほどのレベルの高さを持つアイドルは多くない。
だが、まなみのりさの魅力は、それだけではない。
セトリや目線の配り方そしてMCに至るまで、観客を楽しませようという気配りに溢れている。
特に、MCで新規のファンにも語り掛けるメンバーのMCは、他のアイドルの範となるべき姿勢だったし、ファンの方も多くの人が楽しめるように、またメンバー自身が気持ちよくパフォーマンスできるように
アコースティックライブは、最近のアイドル界隈ではちょっとした流行になっていて、中にはコール入れて盛り上げようとするファンがいた現場もあった。だが、まなみのりさのアコースティックライブは、繊細な生演奏の楽しみ方をファンもわきまえている雰囲気。ファンの方も、メンバーと一緒に経験を重ねることで、楽しみ方に慣れてきているのかもしれない。
まなみのりさは、7月4日に、渋谷 duo Music Exchangeでワンマンライブを敢行予定。当然、まなみのりさ史上最大キャパである。
アイドルお宝くじの連続勝ち抜きや、アサヒのドデカミンのCM獲得でTV露出を中心に勢いに乗ってきているまなみのりさだが、ワンマンライブでの実力を多くのアイドルファンに見せるには、このワンマンライブでの集客面での成功が欠かせない。
duoでのワンマンも、このアコースティックライブと同じバンドでの演奏となるそうなので、きっとレベルの高いステージを多くの人に見せることなるだろう。心から成功を願う。
(セトリ)
1 センチメンタルライオット
2 たからもの
3 CQ.CQ.…
4 花魁サンダー
5 雨の慕情(カバー)
6 最後の雨(カバー)
7 レモンサイダーと夏休み
8 ポラリス
9 ポラリス Episode ZERO
en1. 桜エトランゼ