どこまで行けるだろうか―東京女子流 『TGS Acoustic vol.4 』

女子流が、ギターの伴奏をバックに、または、完全なアカペラで歌を聴かせる「TGS Acoustic」の第四回公演に来た。

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ステージに登場して、ZONEのカヴァー「僕の手紙」を歌い上げて、斉藤和義のカヴァー「歩いて帰ろう」へ。今日は曲によって、メンバーの立ち位置も変えている。

MCでべーやまさんとあぁちゃんがクリスマスを二人で過ごした話。二人でゲーセンに行って、あぁちゃんがUFOキャッチャーでフユニャンを二個取った。なぜよりによってフユニャンを二個なのかとか。

その二人のエピソードから、めいてぃんが「ふたりきり」の曲紹介。キレイに繋がったと思ったが、なぜかメンバーから揶揄が入る。女子流のこのメンバー同士の距離感はたまに分からなくなるね。

「ふたりきり」を聴かせたところで、ギターの福ちゃんがいったん舞台袖へ。アカペラで「追憶」と「Say long goodbye」を。第一回に比べると確実にスキルアップしてはいるが、ゾクゾクと鳥肌が立つような領域にはまだ到達していないというところか。「アーティスト」を目指すということで、どうやっても厳しい目で見てしまう。でも、今日はメンバーが楽しそうに歌っているのがよく分かる。

ギターが戻って、「Partition Love」と「Liar」を2曲続けて。ボーカルのひーちゃんの安定感は抜群だけど、最近は、めいてぃんがメキメキとボーカルの腕を上げた感じ。声量も音程も申し分ない。あとは曲想にあった表現が伝われば、もうアーティストの領域だと思う。

最後は、今日が初披露となるgreeeenの「キセキ」を。男性ボーカルの曲だが、意外にもいまの女子流にハマっていた。

告知のMCで、3/11発売の新曲「Stay with me」を軽く紹介、作詞・山邊未夢、メインボーカル・新井ひとみ、MV主演・庄司芽生という役割分担。音源は、明日20時放送のアスタラジオで初解禁、MVも今週中に解禁予定。リリイベ情報は「早めにファンにお知らせしたい」とメンバーからスタッフに言ったそう。


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TGS Acoustic」は今日から後半戦ということで、ステージには随所に工夫の跡が見えた。アカペラを2曲歌ったり、greeeenの「キセキ」を初披露したりと成長を感じさせる。また、位置を変えたり、間奏でギタリストに呼びかけたりと、メンバーが歌うことを楽しんでいるのがよく分かる公演だった。

新曲「Stay with me」の披露はまだないが、メインボーカルを新井ひとみに据えたことで、掛け合いやハモりを聴かせた前作「Say long goodbye」とはだいぶ異なった趣になるだろう。

今の女子流のメンバーが「TGS Acoustic」で聴かせる歌の力量や安定感を考えると、歌唱力で抜け出した感のあるひーちゃんがメインボーカルというのは一つの「結論」かもしれない。もちろん、他のメンバーのボーカルにもそれぞれ持ち味はあるのだけれど。

あと2回で女子流はどこまで行けるのだろうか。今後もアーティストとしての成長を見守りたい。

そう言えば、今日は「ファイナル握手会」行かなかった。楽曲派()だし、相手はアーティストだから、いわゆる「接触」なんて行かなくても全然いいや。


(セットリスト)

1 僕の手紙
2 歩いて帰ろう
3 ふたりきり
4 追憶(*)
5 Say long goodbye(*)
6 Partition Love
7 Liar
8 キセキ/greeeen(初披露)