パリに限らず、大きな都市に来た時には美術館に行くのが楽しい。
今回は、真っ先にオルセー美術館に足を向けた。
例外日を除くと冬は17時30分閉館。閉館時間が近かったせいか、8.5ユーロで入れた。
新生オルセーの人気は、マネやルノアールやドガがひしめく5階に集中している。
ここからの眺め、大好き。
特にマネの「草上の朝食」は美術館としても目玉にしようとしえている節がある。
でも、僕は1階がいちばん好き。
アングルとか。
カバネルとか。
ブーグローとか。
思うに、女性の美を永遠に残したいという欲望が芸術の動機になっている作品はけっこうあると思うし、そういうものは時代を超えて愛されていると思う。ということで、僕もお土産のポストカードを購入。
しかし、カバネルとかブーグローとか以前と場所が変わった気がする。
閉館時間が迫ったので、お約束のショットを時計の文字盤の裏からパチリ。
セーヌ川沿いをまったりと散歩してポンピドーセンターに向かう。
日が暮れてきていい雰囲気。
永遠の愛を欲する恋人たち。芸術は長く
人生は短い。では愛は。
ポンピドーセンターへ着く頃にはすっかりと日が暮れていた。
パリのモダンアートの殿堂のようなところだが、しょっちゅう展示が玉に瑕。見たいと思っていたバルテュスの作品には会うことができず。どこかで展覧会でもやっているのかな。
帰りは少し散歩。
パリは夜の7時。
ポンピドーセンター近くの駅。
そして、ホテル近くの駅。
パリは僕を孤独にしてくれるし、孤独の心地よさも与えてくれる。いつものように。