東京ロケッツお披露目ライブ@AKIBAカルチャーズ劇場

最初は絵に描いたようなティーザーだった。

Dorothy Little HappyやParty Rocketsを輩出した仙台のマネジメントプロダクションSTEP ONEが、このたびSTEP ONE TOKYOとして都内にも拠点を置く事が決定!
その第一弾アーティストとして“東京ロケッツ”を発表!
現在、ネーミングとロゴのみを発表している同グループは、その他すべてがベールにつつまれているが、10月4日(土)に秋葉原カルチャーズ劇場にてお披露目することが決定!
チケット代は¥1000+ドリンク代¥500。
東京ロケッツ!衝撃のFIRST LIVEを見逃すな!

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まずイベントの告知がなされ、その後、この動画が公開される。


現役女子中高生によるガールズユニット「東京ロケッツ」 - YouTube

慌ててチケットを取ったときには、既に番号は260番台。どこの誰かも分からなくても「STEP ONE」というだけで、間違いないパフォーマンスだと思ってしまう。

そしていよいよ今日のお披露目。300人弱のキャパのハコは一杯。ステワンの社長の姿も見える。

ステージ上のスクリーンには、ロケット発射のカウントダウンの動画が流れる。5、4、3、2、1、0!のタイミングでメンバーが登場。

4人。いずれも黒髪ロング。二人ずつ黒と白のパティロケのTeeシャツを着ている。ボトムスは、黒のパニエ。

1曲目は「天使じゃナイシ!」、メンバーは「Party Rocketsに憧れる4人」という説明に続いて、一人ずつ自己紹介。

リーダーの矢野 悠来(やの ゆうき)高校三年生。蒼井 望美(あおい のぞみ)高校三年生。植松 咲衣(うえまつ さえ) 高校一年生。浅利 桃子(あさり ももこ) 中学三年生。ステージの上の声を聴きながら、Twitterでメンバーの名前をひらがな呟く。

2曲目、3曲目はオリジナル曲。3曲目は「レディースランチ」と紹介された。パティロケというよりも、むしろひめキュンの路線に近い印象。ダンスは、年長二人が全力でキレのある感じで、年少二人がしなやかで伸びしろのある感じ。ボーカルはかっこ良さよりもかわいさを残している感じ。

「STEP ONE」のブランドで世に出すには振付けとボーカルのばらつきが目につくが、お披露目ライブにしてはステージの完成度が高いのに舌を巻く。

告知のMC。まず、明日10/5の渋谷club asiaのアイドル甲子園に1、2部とも出演。いきなりすぎてびっくり。続いて、10/24 STEP ONE GIRLS IN TOKYO @AKIBAカルチャーズ劇場に出演。ああ、これは順当。

Twitterをチェックすると、メンバーが「With Kiss」出身であるというつぶやきがTLに流れている。なるほどそういうことか、この手品の種は。道理で完成度が高いわけだと納得。

パティロケからのビデオレターがステージ上のスクリーンに流れる。「デビューおめでとうございます。いつかツーマンもしたい」とお姉さん格のパティロケからはなむけの言葉。年齢は姉妹逆転しているけれど。

オリジナル曲とパティロケの「ROCKIN' HORSE BALLERINA」に続いて、パティロケの「弾丸ハイジャンプ」を。HAPPY DANCEのあかねちゃんとさやかちゃんもサプライズゲストで登場し、一緒にパフォーマンス。見ている僕の目はあかねちゃんにほぼ釘付け。

最後の曲として「ハダカの王様」を紹介し、しっとりと歌いあげる。マイナーとメジャーセブンスのコードを多用した切ない曲。

歌い終えたところで、リーダーが「誰だか分からないのにこんなに多くの人に来て頂けて…本当にありがとうございます」と涙ぐんでの挨拶。

一旦退場した後、アンコールの歓声に呼ばれてステージに上がると、スタッフから手紙が手渡せる。内容は…「11月1日に渋谷WWWでワンマンライブ」だと。本人達にもサプライズ企画だったみたい。しかし、お披露目から1カ月でWWWでワンマンって凄いハイペース。いくらWith Kissの模様替えとはいえ。

アンコール曲は「断然超絶KISS」と紹介される。本編でも演じた曲目。アイドルロックを絵に描いたような良曲。これ、本当にパティロケとかひめキュンのマーケットと食い合うじゃないだろうか。

最初は、<物語>がない分、メンバー数の減少を経て今日に至っているパティロケやひめキュンほど思い入れを持てないないかもしれない、と考えていたが、実際には違った。「With Kissが模様替えした」とことを知り、その背景や、あったであろう葛藤や決意を勝手に想像して、白けるどころか、かえって高まった。こういう意見は少数派だろうけど。

ライブ後に無料の握手会があり、割とゆっくり話せた。さえちゃんから「さえっていうので、覚えていってください!」というアピール。こういう態度は、ステワンのアーティストがあまり見せることのない積極的なもの。

特典会にも応援に来たハピダンのさやかちゃんとあかねちゃんから、ステッカー、フライヤー、WWWワンマンの告知パンフレットを受け取る。さやかちゃんともお話できて満足。

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STEP ONE東京の事業がどのような形になっていくのかまだ読めないところが多いが、この東京ロケッツといい、昨日の東京ダンスガールズ(仮)といい、ステワンブランドの下に才能を集めてファンを集めることで、クオリティの高いステージを楽しむ機会が東京でも増えるのであれば、基本的には歓迎すべきことだと思う。

そして、本家と東京のコラボレーションによって、ステワンのアーティストがアイドル界隈での存在感を高めることができるのなら、これほどうれしいことはない。

(東京ロケッツお披露目ライブセトリ)

1.天使じゃナイシ!
2.瞬間少女崩壊
3.レディースランチ
4.断然超絶KISS
5.ROCKIN' HORSE BALLERINA
6.弾丸ハイジャンプ(w/ ハピダン)
7.ハダカの王様
en.断然超絶KISS