私たちは生きていく―「Life goes on」

人は、いつか必ず死ぬということを思い知らなければ、生きているということを実感することもできない。
ハイデッガー存在と時間』)

あの3.11から3年。ともかくいま生きている。これを読んでいるあなたも、これを書いている僕も。

ドロシーリトルハッピーは、2011年3月16日にミニアルバム『デモサヨナラ』でデビューした。だが、直前に発生した東日本大震災で全てのデビューイベントが中止または延期となった。彼女達の本拠地の東北では、CDの流通もままならない状況だった。

今日のブログでメンバーはこう語っている。

3年経って、
いつも通りの毎日が過ごせてる今
忘れがちな感謝をするということが、
大切なことなんだと思い出します。
本当に今日この日にありがとうです。
(富永美杜)

一秒も後悔せずに生きていきたい
「ありがとう」も「ごめんね」も、自分の大切な人に後悔しないようにいつも伝えたい
いつ伝える事が出来なくなるか分からないから‥
(秋元瑠海)

生き残ったものには生き残ったものの使命がある。リーダーの白戸佳奈は、震災直後に生まれた「Life goes on」に言及して、今日のブログでこのように決意を述べた。

私たちができることは
小さなことだけど
私たちしかできないことがある。

震災直後に作ってもらった
「Life goes on」を
歌い続けていく。

「Life goes on」のこの歌詞を、嘘偽りなく歌い続けていけるのは、間違いなくドロシーだけだろう。

悲しみの果てに生まれたもの 新しい毎日
消えてしまった星の分まで
私たちは生きていく 私たちは歩いてく
私たちが明日になる
Life goes on!
ドロシーリトルハッピー『Life goes on』)

「Life goes on」という楽曲を坂本サトルから提供されたとき、メンバーはこう感じたと雑誌の取材に答えて語っている。

重いなって感じました(秋元瑠海)
任されたなって感じ(早坂香美)
責任感がね(高橋麻里)
中途半端な気持ちで歌える曲じゃないって…(中略)…思いをもって歌わないと(白戸佳奈)
(MARQUEE Vol.95)


Dorothy Little Happy / Life goes on Music Video ...

震災から3年後の今年、ドロシーは、デビュー3周年にあたる3/16、地元仙台から全国ツアーを始める。この意味を噛みしめながら、僕も2014年のドロシーのライブを見ていきたいと思う。

人生は続いて行く。ドロシーの物語も続いて行く。

そう。

Life・Goes・On!!