寺嶋由芙“まじめなアイドル達の春うらら“@渋谷O-nest

寺嶋由芙“#ゆーふらいと”CD発売記念ライブの“まじめなアイドル達の春うらら“を観に渋谷O-nestに行った。

オープニングアクトで、恥じらいレスキュー。楽曲と構成はアイドルテンプレ的だが、センターのケルシー・パニゴニが醸し出す異文化交流感が印象的だった。

次はNegicco。この順位での登場は実に意外だったが、最初の曲の「ときめきのヘッドライナー」のイントロ明けから、会場の空気が一気にヘッドライナー級に沸騰。「相思相愛」「ルートセヴンの記憶」「Falling Stars」「さよならMusic」で終了。髪をショートにしたぽんちゃのダンスが、いつにもましてキレキレに見えた。

続いて、ふぇのたす。ボーカルのミコはアイドル級のかわいさ、そしてしっかりしたステージング。ギターのヤマモトショウは、アイドルソングとかアニソンのエッセンスの巧みに取り入れられた曲を作るミュージシャン。ドラムの澤"sweets"ミキヒコは、ドラムのノリの絶妙なコントロールが素晴らしかった。6月にはWWWでワンマンライブもやるということで、ちょっとふぇのたすしばらくチェックではないか。

ゆるめるモ!は、名前の通り不思議なゆるさのあるアイドルユニット。メンバーを何人か欠きながら、踊りもゆるく、歌もゆるい、でもファンの応援が熱烈で、ステージは決してゆるくならないという不思議なテイスト。なかなかこういうのは体験しないので貴重だった。

続くBELLRING少女ハートは、地下感とサブカル感が半端なかった。ネクタイを鉢巻のように巻いたり、就活批判のMCがあったりと、一筋縄ではいかない感じ。なぜかセンター最前あたりの空間が空き気味で、なんとなく流れるようにその周辺に行ってしまったが、演奏の途中で軽いモッシュが起きたりして、このエリアがいかに危険かというのを身をもって体験した。楽曲的にも、ひねったコード進行が耳にひっかかったりして、印象的なグループだった。

そして、BELLRING少女ハートモッシュの波が引くと、なぜかセンター最前に取り残されてる格好になっていた。ここで本日のメインゆっふぃー登場。

ゆっふぃーは去年の10月27日のミスiDのお披露目会以来。あのときはゆるキャラ的な親しみやすさがあったけれど、ここ数カ月で完全にアイドルのオーラをまとっていて眩しいくらい。登場するなり「ゆっふぃー!」コールが会場のあちこちから響く。

「好きが始まる」「ゆる恋」と、現在は希少種となったソロアイドルの風格!一人しかいないのに、所狭しとステージの上を動きながら、観客にレスを送る。もう幸せすぎる。

MCでは、熱烈なファンのゆふぃすと達が用意した横断幕とゆるキャラのうなり君の絵(穴から顔を出していたのは、宗像さんに見えた)。

新曲としてカバー曲の「80デニールの恋」。しっとりとした女性らしいバラードを歌い上げるゆっふぃーもすごく良かった。そこから、デビューシングルの「ぜんぜん」、そして「#ゆーふらいと 」で会場は最高潮の盛り上がり。

ステージを退場するも、熱いアンコールが起きて、Tシャツに着替えたゆっふぃー登場。「ヒロインになりたい」、「ここにいるぜぇ!」。

ゆっふぃーのステージを観るのが今日初めての人もいるだろうに、観客は、民族大移動あり、ジャンプありと、完全にゆっふぃーのペースに取り込まれた。この多幸感!

緩急織り交ぜつつ、王道とも言えるバランスのいいセトリ。初披露のしっとりとした新曲も良かった。彼女の好きなドロシーにも通じる「全力ながら女性らしい」ステージ。こんな素晴らしいステージを最前列で鑑賞できて、しかも、楽曲の中で、レスをもらったり、ハイタッチしたり、ゆっふぃー最高か。さすがヲタクの心を理解しきっているだけはある。

ステージ終了後の物販のチェキも神対応だった。今日は一部だけの参加だったのでここでサヨナラ。ゆっふぃーの自主企画イベントということだったが、本当に楽しすぎた。

この春、大学の卒業が決まったゆっふぃーだが、ユニバーサルミュージック& EMIアーティスツ合同会社への所属が決まった。おめでとう。これからも応援していきたい。