ドロシーリトルハッピー 定期公演@新宿BLAZE

ぜんぶ雪のせいだ。

大雪のせいで、14日と15日のリリイベが中止となったドロシーリトルハッピー。そこで溜めたパワーを爆発させたような熱いライブだった。

昼の部も夜の部も、STEP ONE所属でドロシーの妹分となるmImiがオープニングアクトを務め、安定したボーカルとキレのいいダンスを見せてくれた。

昼の部のドロシーは白の天使のような衣装で登場。「どこか連れてって」で始まるやや乙女な感じのセトリ。「恋をしてるの きっと」とか「部屋とパジャマと私」とか好きな曲が続いてあがる。そして、この真冬に「ドロシーの世界一周夏物語」の面白さ。コールの「人間国宝、白戸佳奈!」よかった。

その直後に本日初披露となる「ストーリー」。甘酸っぱい気持ちに胸が締め付けられる。等身大で女子の恋のドキドキが伝わってくる良曲。まりちゃんの甘いボーカルにも合っているし、かわいい振り付けも曲想にマッチ。ガールズユニットには「恋愛」なんて言葉はないのだろうけど、もしドロシーのメンバーが恋愛をするならこうであって欲しいという世界観。これはシングルにしてもいいクオリティ。

後半「壊れちゃう 崩れちゃう」から「nerve」そして「明日は晴れるよ」を挟んで「デモサヨナラ」。このときの会場の熱量も凄かったが、次の「恋は走りだした」のときの沸き方は尋常ないレベルだった。るうなの高音のボーカルでテンションが上がる。

そこまで会場を沸騰させて、最後の曲に「STARTING OVER」。これには痺れた。じっくりと聴き入ってしまった。そしてアンコールの「ジャンプ!」で完全燃焼!

今年見た様々なアーティストのステージの中で最上級の輝き。歌とダンスのレベルが神懸かってきていて、5人の呼吸も完璧に合っている。もはやドロシーのパフォーマンスは舞台芸術。また、セトリは旧作と新作のブレンドが絶妙。観客の熱量も最高潮。これから夜の公演もあるなんて今日はいい日だ!

チェキはみもりんだった。握手会では、「STARTING OVERのボーカル最高です」(まり)、「恋は走りだした、凄くよかったです」(るうな)、「ストーリー、いい曲ですね」(かな)、「元気もらいました」(みもり)、「STARTING OVERのダンス最高です」(こうみ)などと感想を伝える。

みもりんのリアクションが秀逸でで、「元気をもらいました」に対して、「もっと元気あげましょうか?」って言って、ポーズ決めて元気玉をくれる。この対応は神すぎる。2014年美少女アイドル高校生部門優勝なのに!

ということで、まずは昼の部のセットリスト。

<昼の部セットリスト>

(mImi)
1.HAPPY DAYS!
2.涙のハイタッチ

ドロシーリトルハッピー
1.どこか連れていって
2.未来への虹
3.ナミダよりずっと早く
4.HAPPY DAY!
5.2 the sky
6.恋をしてるの きっと
7.部屋とパジャマと私
8.ドロシーの世界一周夏物語
9.ストーリー
10.CLAP! CLAP! CLAP!
11.COLD BLUE
12.壊れちゃう 崩れちゃう
13.nerve
14.明日は晴れるよ
15.デモサヨナラ
16.恋は走りだした
17.STARTING OVER
(アンコール)
E1.ジャンプ!

続いて夜の部。昼の部と同じくmImiのオープニングアクトで幕開け。夜の部は、紺の修道服のような衣装でドロシー登場。最初の曲は「My Darling」。途中「GET YOU」や「恋は走りだした」などと激しい曲を入れながら、「ASIAN STONE」「永遠になれ」「STARTING OVER」といった聴かせるバラードを持ってくる。素晴らしいセトリ。

新作アルバムからの「COLD BLUE」「STARTING OVER」「ストーリー」「2 the sky」もいいけれど、デビューアルバムの中で大好きな曲「Winter Blossom〜冬の桜〜」が聴けたのがうれしかった。

最後の「未来へ」でドロシーが退場した後、「明日は晴れるよ」で、ファンの秘密企画発動。

白戸佳奈パートのところで、白いサイリウムを一斉に点灯。

直後、バースデーケーキ、ファンからのメッセージアルバム、そしてメンバー一人一人から白戸佳奈への手紙の朗読。リーダーへの信頼や友情とともに、ドロシーというユニットの結束の堅さを目の当たりにした。

手紙を読んだメンバー、そして、ファンに対してリーダーかなでしからは、「ドロシーは、誰かの背中を追っているユニットではなく、自分たちで道を切り拓いていっているユニット。だから、壁にぶつかったり、遠回りをしたりしたけれど、これからも、どんなに道に迷ったとしても、このメンバーとなら、そして、みなさんとなら、絶対一緒に道を見つけられる」との力強いメッセージ。

ドロシーのリーダーが盤石の信頼を置かれるているのは、まさにこういう想いをきちんと自分の言葉で伝えられるところだ。

ファンとメンバーの一体感が醸成された良い雰囲気のまま「set yourself free」を歌って、ドロシー退場。しかし、ファンの熱気は収まらず、まさかのダブルアンコール。もう一度「ストーリー」を。この曲へのかなでしの思い入れが窺われた。

「ストーリー」は今日初披露なのに早くも盛り上がった。繰り返しだけど、これはシングルになってもいい良曲。まだ未発表の曲があるが、このアルバムの収録曲一つ一つのクオリティの高さと、ロックからポップからバラードまでの幅の広さは素晴らしく、「STARTING OVER」は名盤となること確実。

ということで、夜の部のセットリスト。

<夜の部セットリスト>

(mImi)
1.HAPPY DAYS!
2.未来への虹

(ドロシーリトルハッピー
1.My Darling
2.COLD BLUE
3.ASIAN STONE
4.GET YOU
5.恋は走りだした
6.永遠になれ
7.STARTING OVER
8.ストーリー
9.colorful life
10.風よはやく
12.Winter Blossom〜冬の桜〜
13.ジャンプ!
14.臨戦態勢が止まらない
15.2 the sky
16.CLAP! CLAP! CLAP!
17.未来へ
(アンコール)
E1.明日は晴れるよ
E2.set yourself free
(ダブルアンコール)
E3.ストーリー

お楽しみチェキはかなでし。握手会で伝えたのは「STARTING OVER、夜の部も良かったです」(まり)、「恋は走りだしたの高音綺麗でした」(るうな)、「ストーリー、聴けば聴くほどいい曲ですね、それとお誕生日おめでとうございます」(かな)、「ボーカルが大きく聞こえてました」(みもり)、「STARTING OVERのダンス、夜の部も良かったです」(こうみ)。こうみんの返事は「いや、ダンスまだまだです。もっとうまくなれるように頑張ります」って、あれだけ踊れて、あれだけ表現しているのに。あくなき向上心!

ドロシーのメンバーの「上を目指す」向上心は本物だし、リーダーを中心とした結束の堅さは揺るぎない。その結果、ステージで魅せられるパフォーマンスのレベルの高さは、容易には並び立つことのできない次元に達している。このワンマンを観たら、もう満足しかない。多幸感を感じてふわふわしてくる。

mImiのオープニングアクトを除いても、昼は18曲、夜は19曲。そして曲のダブりは最小限。内容は、歌とダンスのレベルがもはや孤高の高みに達していて、メンバーのシンクロやフォーメーションも完璧。会場の熱量は高いのに、厄介な雰囲気は皆無。理想的な現場。これで3000円とは破格のように思える。さらに高みに達している今のドロシーを思う存分見たいと思う。

最後に、白戸佳奈さんにファン一同から送られたお花、素敵だった。

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