『あまちゃん』北三陸編終了

あまちゃん』の北三陸編が終了した。

東京から来て海女になることを目指していたアキが、今度はアイドルになることを目指して東京へ行く。

この反転をどう納得感をもって描くかがポイントであった。周囲の無理解に苦しみ、孤独に地元を去った母の轍を踏めば、アキの前途にも暗雲が垂れ込めることが暗示される。

世代を超えたループ。祖母は実は母を応援していた。だが、東京に向かう鉄道の車内で車掌に話しかけられたことで、その応援する姿を見ることができなかった。それを見ていれば心の支えができて展開は変わっていただろう。

アキが東京に向かう鉄道の車内。またしても車掌が話しかけてくる。これはある種のループ系だ。ここで因果の鎖を断ち切って、別の世界線に行かなければ、アキは母親と同じように失敗してしまうだろう。

それを破ったのは、なぜか車内に張り込んだ乗客だった。いや、本当は、25年の沈黙を破った勉さんの告白が、世界を変えたのかもしれない。

いずれにしても、アキは祖母が自分を応援する姿を目撃し、彼女に満面の笑みを返す。そう、ここで世界線は大きく変わったのだ。世代を超えるループから脱出し、彼女は新たなステージに入ったのだ。

ということで、『あまちゃん』は来週から東京編。ユイはとりあえず別行動になってしまうが、きっと「白いガンダルフ」のように、誰もが絶望しそうなタイミングでまぶしく登場するに違いない。後半の展開もますます目が離せない。そして、潮騒のメモリーズによる『潮騒のメモリー』の完全版の放送に期待!