予兆はあった。
去年の三菱一号館美術館の「バーン・ジョーンズ展」。
そして、現在、東京芸大美術館で開催されている「夏目漱石の美術世界展」。
このところ、ラファエル前派の作品を日本で鑑賞できる機会が少しずつ増えてきていた。
そして、いよいよ、来年1月、待望の「ラファエル前派展」が森アーツで開催される。英国ヴィクトリア絵画ファンにはたまらない。
詳細は発表されていないが、キービジュアルになっているのはミレイ、ロセッティあたり。ミレイの「オフィーリア」が東京に来るかもしれないと思うとわくわくする。他にも、バーン・ジョーンズやウォーターハウスあたりも来るといいなと思う。
ロンドンに行くたびにテート・ブリテンのラファエル前派の展示室に入り浸る自分にとっては、東京で気軽に鑑賞できる機会が得られるのはありがたい。
遡れば、1987年の伊勢丹美術館の「バーン・ジョーンズと後期ラファエル前派展」、そして、2000年の安田火災東郷青児美術館の「ラファエル前派展」。ずいぶん間が空いてしまった。これを機会に、ラファエル前派の展覧会がコンスタントに開催されることを祈ろう。