J・J・エイブラムス版スタートレックの続編『スター・トレック イントゥ・ダークネス』が8月に公開予定。
ということで、ここは温故知新。『スター・トレック』旧作マラソンを開始。公開までに完走できるかどうかは分からないけれど。
巨大な雲状の「何か」が銀河系を進んでいく。迎撃しようとしたクリンゴン艦や調査を試みたステーション・イプシロン9は攻撃を受け、消滅してしまう。進路の先には地球があり、迎撃可能な宇宙船はエンタープライズだけであった。
提督に昇進していたカークは地上任務に就いていたが、この危機に乗じて、再びエンタープライズの指揮を執る。カークたちは地球までわずかの距離に接近した雲の中に「ヴィジャー」と名乗る謎の存在がいることを突き止めた。ヴィジャーは自らを造り出した創造者(クリエイター)を捜し、一体になろうとしているという。地球上にいる炭素ユニット(人類)達が創造者との交信を阻んでいると判断したヴィジャーはその抹殺を謀るが…
1979年作品。同時期の作品である『スターウォーズ・新たなる希望』と比べると、派手なバトルシーンはなく、観念的なストーリー。人類とは何か、創造主とは何かというのを、オカルトにならない範囲で考えさせられる。
未知の存在である「ヴィジャー」に対峙するエンタープライズの面々。カークの勇敢さ、スポックの好奇心など、人物造形はすでに完成形。だが、もっとも目を引くのは、人間に見えて人間でないアイリーア大尉。美人のスキンヘッドは実にアーティスティック。
宇宙船などの美術はこの時代の作品としては優れているように見える一方、SFXの方はだいぶ手作り感あふれるもので、苦労のあとが窺える。
いずれにしても、記念すべき映画版第一作。132分と尺が少々長くて序盤のテンポがスローだが、このシリーズの持ち味が良く表れているのではないだろうか。
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