選択する自由と選択しない自由―『にこたま(4)』

『にこたま』の4巻を読んだ。

あっちゃんには選択の自由がある。コーヘーと別れるか、別れずに付き合い続けるか。もちろん選択しない自由もある。そのはずだ。

コーヘーにも選択の自由がある。あっちゃんに寄り添うか。たかのさんのそばにいるか。もちろん選択しない自由もある。理屈の上では。

さて。渡辺ペコによる「第三次性徴白書」もいよいよ佳境に入ってきた。新しい登場人物も人間関係に微妙な影を落とす。誰が選択し、誰が選択しないのか。近年流行の「ループもの」の要素も取り入れながら、あるべき状態に向かうことを模索する登場人物。あっちゃんの言葉を引けばこんな感じだ。

ムカムカ
する

ムカムカ
するのは

胃か心か

胃も心もつながっていたりするのだろうけど。ムカムカをなくすにはどうしたら良いのか。取るべき選択とは。「ヘラヘラ」? それとも「堂々」? それとも「キレ気味」?

にこたま(4) (モーニング KC)

にこたま(4) (モーニング KC)