刹那の愛…『あの夏』９話 - SHARPのアンシャープ日記

しのぶれど　色に出でにけり　わが恋は
ものや思ふと　人の問ふまで

いや『ちはやふる』ではなく、『あの夏で待ってる』の話。

イチカは宇宙に帰らないといけない人で。そんなイチカを海人は好きで。そんな海人を柑菜は好きで。そんな柑菜を哲朗は好きで。そんな哲朗を美桜は(ry

告白こそしなくても、皆が薄々その気持ちに気付いている。しのぶれど、色に出にけり、わが恋は。微妙な一方通行の関係。この状態を解消しようと、前話で檸檬先輩が「きもだめし」を仕組んだのが前回。海人と柑菜、テツローと美桜をペアにして。

だが、自分の気持ちには逆らえない。海人はイチカを必死に守ろうとして、その結果、イチカが宇宙人であることがこの仲間全員にバレてしまった。さて。

この状況からの各キャラクターの心理描写や行動が神すぎる。自分の気持ちを誰かに伝えるべきかという葛藤。そして…Bパートに入ってからずっと鳥肌が立ちっぱなし。切ない。実に切ない展開。

ラストのEDのイントロの入り方、イチカの台詞にしびれる。「それから、これで五回目」。はい、死んだ。死にました。このアニメで何度目だろう。「駄目。言っちゃ駄目」を超えた。そして、俺の中の声優ランキングで戸松遥がトップの座を確定。

壁殴りたいとか、爆発しろとか、いろいろな感想があるだろう。でも、冷静に考えれば、イチカと海人は決してずっと一緒にいることはできない運命なのだ。それを思えば、これは刹那の愛だ。

作品名が『あの夏で待ってる』ということを思えば、二人はやがて離れ離れになることを余儀なくされる。そして「あの夏」でまた会おうと約束して終わるのだろう。切な過ぎる。

今月23日からマラソンも始まる。