『スター・ウォーズ』BDの連続鑑賞もいよいよEpisodeIIへ。一応以下ネタバレ。
全編HD24Pにより撮影された映像はもはやよくできたアニメ作品と区別がつかないくらい。ヴァーチャルな空間であり違和感がありありだが、この作品はSF映画であり、日常とは異なる感覚をあえてもたらしていると思えば、これでいいということなのだろう。
名実ともにシリーズとしてはここからがゼロ年代の作品ということになるが、最近の作品によくあるように上映時間も2時間20分を越えるまでに長時間化している。長くなった分大作としての重みが出ているかといえば、必ずしもそうでもないという感じがする。特にパドメとアナキンが恋に落ちる描写はなんともベタベタで見ていて恥ずかしいくらい。ちょっとバランスが悪い。
バトルの方はいくつかヤマがあるが特筆すべき場面は2箇所だろう。まず、オビ・ワンが小惑星の間を飛び回るところ。映像と音声が一体となって臨場感あふれるデザインになっていて、宇宙空間らしい雰囲気を味わうことができる。もう一つのヤマは、終盤でヨーダが目にも止まらぬ速さで移動しながらライト・サイバーを操るところ。場面の緊迫感と合わせて、飛び交う効果音にしびれた。
この作品からヨーダは完全CG化されたということで、なるほどよく動くし表情も微妙に変わる。成長したアナキンは既にダークサイドに堕ちそうな雰囲気を漂わせていてあまり魅力を感じることができなかったが、むしろこの作品ではヨーダーの活躍が見どころかもしれない。
さて、次はいよいよクライマックスのEpisodeIII『シスの復讐』だ。スクリーンで観たあの迫力をBDはどこまで再現してくれるだろうか。
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