AmazonがKindle Fireを発表

これは久しぶりに衝撃的なニュースだ。

Amazon.comは9月28日、待望のタブレット端末「Kindle Fire」を発表した。マスマーケットにおいても受け入れられやすい199ドルという価格設定は、発売から2年になるAppleの「iPad」の独占状態を脅かす重大な脅威となりそうだ。
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僕が最初に買ったKindleは259ドルだったので、この内容で199ドルというのはずいぶんと安く感じる。いまや最も安価なキンドルは79ドルということで全般的に価格がこなれたというのもあるが、Kindle FireについてはAmazonなりの戦略的な設定でもあるのだろう。

タブレット端末は利用可能なコンテンツと一体で論じるべきだが、この驚異的な低価格は、それだけをもってiPadとの優劣を論じたくなるほどのインパクトがある。まして、このカラーの大画面は、Amazonが文字中心の書籍だけではなく、コミックや、音楽、映画の分野でもコンテンツの電子流通を押さえに行こうとしている意図を十分に伺わせる。

僕らはKindleで新作映画を観るようになるのかもしれない。ただ、残念なのはいまのところAmazonとしては米国のみでの販売としていること。Amazonの切り開く新しい地平を体験するには、日本ではもう少し時間がかかりそうだ。