New Balance M996履き心地インプレ(1)

M996を履き始めて数日だが、最初のインプレを記しておきたい(購入時インプレはid:SHARP:20110924)。

・アッパーの「包まれ感」が抜群
・クッション性は、M576を上回るがM992には及ばず
・外観はスマート。ただし、白いシューレースが目立つ

まずこの靴の最大の特徴は、足を入れたときの「包まれ感」。購入時にきちんとサイズを合わせ、足の形に合わせてレースを通すことが大前提だが、まるでオーダーメイドした靴のように足になじむ。歩くときに靴の中で足が遊ぶことがないので、実に快適。アッパーの素材がメッシュであるというのは、通気性という点でメリットがあるだけではないと実感。M992の包まれ感はどことなくふわふわしている一方、M996は過不足なく足に吸い付く感じというべき。

次にクッション性。M576と比べるとエンキャップの分だけミッドソールのクッションが効いている。一方で、M992のようなABZORB内蔵モデルに比べると、歩くときのかかと部分への衝撃が消しきれない感じ。原因は薄いインソールにありそうなので、交換することで改善の余地はありそう。それでも、モーブスなどの他メーカーのスリム系ローテクスニーカーと比べると、まったく別次元のクッション性だと思う。

最後に外観。これはNew Balanceの中でもトップクラスのスリムさ。まるで欧州メーカーのように細身で、控えめなグレーが上品な雰囲気。ボトムとしては濃色のジーンズやチノパンによく合う。一方で、スーツには、期待したほどには似合わない(これは僕のスーツの着こなしに原因があるのかも)。純白のシューレースが運動靴っぽい感じを醸し出している気もするので、試しにグレーに交換したら面白いかもしれない。

といったところ。総じてぱっとわかるような派手さはないが、履けば確実に違いが分かる「大人のスニーカー、大人のNew Balance」だと思う。

なお、ためしにインソールをM992のものに交換してみた。かかと部分のクッション性能は改善されたが、今度はアーチ(土踏まず)部分のクッション不足が目立つ結果に。デフォルトのものよりはこっちの方が歩きやすいが、まだベストとは言えない。

何事もそうだが、チューニングというのは、どこかに高性能のパーツを入れればそれで良い結果がもたらされるわけではなく、全体のバランスが大事。ということで、M996に合う交換用のインソールを探したいと思う。