これまでの伏線が徐々に回収されていく巻。以下ネタバレ。
- 作者: 渡辺ペコ
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2011/08/23
- メディア: コミック
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あっちゃんの手術、高野さんの退職。いずれも決してハッピーなイベントではない。だが、現実から逃れるわけにはいかない。一人、コーヘーだけがフラフラしているように思える。というか、見ていられない。
第14話であっちゃんが友達と日帰り温泉から帰ってくるときのモノローグ。
わたしたちの中の
よからぬものが泡といっしょに
ちょっとはじけて消えてたら
いいな
「ちょっとはじけて消えた気がした」でも「ちょっとははじけて消えたのだろうか」でもない。どこまでも自分に嘘をつかず現実を直視しながら、それでいて希望を捨てないあっちゃん。この「いいな」に渡辺ペコの作品の凄さが現れていると思う。