香山リカは何を反省したのか

一昨日のエントリで香山リカの暴論について指摘した(原発は新しいエヴァか - Sharpのアンシャープ日記)。その後、香山リカより「前回のコラム―お詫びと補足」なる記事がエントリされた。

だが、何を謝罪し、どう反省し、どこを補足しているのかさっぱり分からない。単なる見苦しい弁明にしか見えない。言葉足らずだったと認めるのであれば、言葉を補って説明するとどうなるのか示すべきだが、「ネットで原発にのめり込むのは引きこもりやニートが多く見える」という主張を撤回したのか、それとも提示すべき証拠を準備しているのか、全く分からない。

このようなレッテル貼りを行う人の言説に耳を傾ける価値はないと思うが、それでも連載媒体の打ち切りがないというのだから、マスコミの「コンテンツ不足」「知識人不足」は深刻なのかもしれない。だが、レベルの低い記事をまき散らすことで、自らの首を締めていることに気付いているのだろうか。

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現実の問題としての原発問題を把握する上で、「原発問題がもたらした心の変化」を意識していないと、誤った判断を招きかねないと思いました。
とはいえ、まだ問題の本質が自分の中でも十分に分析できておらず、冒頭にお伝えしたように、言葉足らずになってしまったことは否めません。
とりわけ、原発事故は私たちの命や未来にかかわる問題をはらんでいます。そのようなテーマにおいて、誤解を招きかねない発言をしたことは、本当に申しわけなく思っています。
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前回のコラムについて ――お詫びと補足|香山リカの「こころの復興」で大切なこと|ダイヤモンド・オンライン