宮崎駿がiPadを痛烈批判

スタジオジブリの発行する「熱風」(7月号)のiPad特集で、宮崎駿監督がインタビューに答えて以下のように語っている。

一刻も早くiナントカを手に入れて、全能感を手に入れたがっている人は、おそらく沢山いるでしょう。あのね、六〇年代にラジカセ(でっかいものです)にとびついて、何処へ行くにも誇らしげにぶらさげている人達がいました。今は年金受給者になっているでしょうが、その人達とあなたは同じです。新製品にとびついて、手に入れると得意になるただの消費者にすぎません。

あなたは消費者になってはいけない。生産する者になりなさい。

実に鋭い。流行のガジェットで遊ぶことで何かをした気分に浸っている人には耳が痛いだろう。

宮崎のこの発言に対して「老人」とか「頑固者」という否定的な評価もあるようだけれども、個人的には「生産者になれ」という宮崎駿のメッセージに共感する。新しい玩具を手に入れただけで満足してはいけない。特に、何かを創造している人は。