『マクロスFの最終話』を観た。一言で言えば、怒涛の予定調和。ランカの「裏切り」がミス・ディレクションであることは目に見えていたが、バジュラと深く理解しあったからこそ、ラスボス化したグレイスを倒すことができたと。
スピード感あふれる戦闘シーンに、二人の歌姫によるメドレーが合わさって、この上ない高揚感を感じさせるところはさすがマクロス。これがウタノチカラ。
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でも「恋の行方」については、これからも付かず離れずの三角関係=トライアングラーが続くのだろう。アルトがどちらかのヒロインを選択することは、もう一人のヒロイン(そしてそのファン)にとって、バッド・エンドになってしまうから。宇多田ヒカルいわく「誰かの願いが叶うころ あの子が 泣いているよ」と。
個人的には、2クールを通じて、異種生命体と対比した人類の特徴について、もう少し掘り下げて欲しかった気もする。「人間は一人一人違い、気持ちをきちんと伝えなければ解り合えない生き物」「どこまでいっても人は一人だからこそ、誰かを愛せるんだ」って、けっこう重要なポイントだと思うし、後者は十分この作品を代表する名台詞になると思われる。「人類補完計画」の否定として。