"文学少女"シリーズの6作目。
- 作者: 野村美月,竹岡美穂
- 出版社/メーカー: エンターブレイン
- 発売日: 2007/12/25
- メディア: 文庫
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時系列的には2作目の直後に置かれるべき「特別編」だが、物語全体の収束に向けての伏線ともなっているようだ。著者もあとがきで刊行順に読んでほしいと言っている。
全体としては古い怪談を下敷きにしたミステリ仕立てなのだが、ここで浮かび上がるのは「遠子先輩は一体何者なのか?」という問題。きっと、これがシリーズの最後で明らかになるのだろう。
心葉は遠子と結ばれるのか―
ここまで立っているフラグを考え合わせると、ツンデレの琴吹ななせとのハッピーエンディングとなるのが妥当だと思われるが、心葉にとって遠子の存在の大きさを考えると一筋縄でいきそうにはない。最終話はおそらく上下巻に分かれるのだろう。個人的には遠子先輩がこの世からいなくなるようなエンディングだけは絶対に避けてほしい。