"Harry Potter and the Goblet of Fire "

796ページを1ヶ月かかってようやく読了。以下ネタバレあり。

Harry Potter and the Goblet of Fire (UK)(Paper)(4)Adult Edition

Harry Potter and the Goblet of Fire (UK)(Paper)(4)Adult Edition

この巻のエッセンスはVoldemortの復活なのだが、そこに行くまでが長い長い。もはや「冗長」といいたくなるくらい。特にハーマイオニーによるハウスエルフ解放運動とか、女性記者のリタの不愉快な新聞記事の数々の引用とか、TRIWIZARDの詳細な描写とか。Beauxbatonsのフランス訛り、Durmstrangのロシア(あるいは東欧)訛りの英語表記も、読んでいてあまり楽しいものではなかった。

この巻の最大の見せ場は、Voldemortのおぞましい復活と、そしてハリーとの凄まじい決闘。原文では、Vodemortの言葉が恐ろしいまでに威圧的だ(日本語訳で一人称が「俺様」となっているのが哀しい…)。

そして、最後のDumbledoreのセドリック追悼演説。Voldemort復活を隠そうとする魔法省と、それを明らかにしようとするDumbledoreの立場の決定的な違いが、この巻末から既に暗示されている。Dumbledoreは魔法使いとしても一流のようだが、この演説を読むと、政治家としても一流。

それから映画では描かれていなかったのだが、HarryはTriWizardの賞金を受け取る気になれず、Weasleyの双子(Fred & George)に託したんだね。「これを資本金にして、ジョークグッズの店を起こしてくれ」と。資本家か!