日銀が量的緩和政策の解除を決定した翌日だったが、株式市場、債券市場、外国為替市場とも静かに推移した。「サプライズ」なく金融政策の変更を実施した日銀の全面的勝利だと言ってよいだろう。
それにしても、NHKのニュースでは、消費者への影響という観点で「住宅ローンの金利が上がる」という報道をしていた。量的緩和の解除が、すぐにゼロ金利の解除につながるわけではないという初歩的な誤解は別にしても、どうして預金金利については何も言わないのだろう。
金融緩和の局面では「預金の金利が低くなる」とあれだけブーイングしたのに、金融引き締めの局面では「ローンの金利が高くなる」とまたブーイングするとは。「公平で客観的」というのが、タテマエとしてのマスコミの姿勢ではないかと思うのだが、その辺も崩壊しつつあるということか。
偏った情報に基づいて独りよがりな主張をするのは、どこかの野党だけで十分だ。