「安藤美姫より、断然浅田真央」と言い続けて早一年。あ、これは実力云々ではなくて、好みの話だけど。しかし、先日のフィギュアスケートグランプリで浅田真央が優勝して以来、マスコミがにわかに彼女を持ち上げ始めた。
朝日新聞など、社説で採りあげる始末。
「くるみ割り人形」の曲に乗って氷上を舞う。ジャンプの絶妙なバランスと手足の伸びやかさが印象的だった。
東京で開かれたフィギュアスケートのグランプリ決勝大会で、会場を埋めた観衆の心をつかんだのは15歳の浅田真央(まお)さんだった。
この国際的な大会には世界の有力選手が顔をそろえた。その選手たちを抑えて世界の頂点に躍り出た真央さんだが、来年2月のトリノ冬季五輪には年齢が足りず、いまのところ出られそうにない。
とても残念だ。なんとか五輪で晴れ姿を見ることができないものかと思う。(後略)
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「大学受験で出題される」ことを売り物の一つにしている全国紙の社説がこんな内容でいいのかどうかはともかく、マスコミが一斉に持ち上げるときは要注意だ。かりにオリンピックに出て、十分な成績を残せなかったとなると、散々なことを書くのが目に見えている。いわく「若さゆえの不安定」云々「急遽決まったための調整不足」云々「例外扱いされたことによるプレッシャー」などなど。
持ち上げておいて落すのはマスコミの常套手段だ。そうでないと記事にならないし、新聞や雑誌は売れないから。マスコミにとっては飯の種であり、オモチャでもある。だが、彼女は、まだ15歳。そんな若い子をオモチャにすることは、決して許されることではない。